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レビュー情報
CGを駆使して表現するという映画において、「アビス」から産み落とされた新時代CGのひとつの完成期を迎えた時期に、製作されたSFアクションの傑作。最近の映画に多く見受けられる、CGの使いすぎによる、無機質な雰囲気は、映画の歴史において、別の意味である種の「退化」を感じることも少なくないが、当時として驚異のCG技術を導入しながら、それに頼りすぎることなく、しっかりしたドラマ性とスリリングなアクション色のバランスを全編に渡って保ち続けるという、非常に優れた平衡感覚は賞賛に値する。こうした作り手と演じ手のがっちりとした堅固な創作意欲から生まれる「芸術」に対して、やはり、鑑賞者側の感動を呼ぶのは至極当然といえよう。
【叫真】さん 9点(2003-05-10 19:58:36)
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