| 作品情報
レビュー情報
ラストも衝撃的だが、やはり、一度は船から陸地へ降りようとして、戻ってくる場面が印象的。結局、主人公は船で生まれ、船とともに栄え、船とともに死ぬ。一見、華麗なピアニストを演じていても、本当の人間の温かみと、陸地にも存在しただろう別の楽しさを知らなかった、いや、知らなくても良かった。でも、初恋も経験したし、どこか吹っ切れないという感情が彼を迷わせる。結果的に悲しい結末だが、彼はそれを望んだ。彼にとっては決して悲劇的ではなかったのだろう。戦場のピアニストではなく、船上のピアニストの彼に乾杯。
【叫真】さん 8点(2003-04-24 22:22:03)
叫真 さんの 最近のクチコミ・感想
|