3.《ネタバレ》 パン兄弟はもう相当やばいかもしれない。
私はこれを見て、パン兄弟を見捨てる一歩手前まで来てしまった。
なんじゃこりゃ。
で、メイキングでパンのどっちかが「幽霊の出る映画は、一部の人にしか関心をもってもらえない。もっと多くの人に関心をもってもらいたいので、〝捨てたもの〟という普遍的なテーマなら…」なんて言っているのをきいて原因がわかりました。アホかおまえらは~。なんつーイージーな方向性だよ。
これではっきりわかるようにパン兄弟はCGに頼ってはいけないのである。むしろ極力使わないようにするべきなんである。そしてまた、〝幽霊〟を捨ててはいけないのである。
パン兄弟の魅力は、身近な恐怖、なのだ。ありえないファンタジー世界を体験したいなら、誰でも別の作り手の作品を見るだろう。今から「ファンタジー職人」になろうったって、それは絶対にムリ。ムリといったらムリ。
彼らは幽霊職人に徹するしか生き延びる道はないというのに、全然わかっていないようである。香港に育てば色んな可能性があるように勘違いしてしまうかもしれないけど、それは違う。
内容については…あまりにお粗末なストーリー、少女が登場してすぐにオチ割れしてしまう底の浅さ、さらに驚かせたつもりかもしれないけどそれほどのものでもなかったラスオチなど、誉めるところがほとんど無い…。「捨てられたものたち」というテーマも、私にはそれほど身に詰まされて迫ってこなかった。それを言いたいならもっと良い別のアプローチがあったろうに。
パン兄弟はやばい。