9.《ネタバレ》 この作品は日本人ましてやユダヤ教の知識がないと面白さは半減するのでは?っていうかなり見る人を選ぶ映画。それどころかこの映画ってある意味ユダヤ教のマジな宣教映画になってるようにも思えるのだけど。まぁ、コーエン兄弟が真摯に布教映画を作るはずはないが、それにしても敬虔な教徒を嘲笑するつもりで撮ったのだとしても、描くタッチとナラティブ上教義を知らないまっさら状態の日本人が見たら、教義のすべては「然り」とせよでもあるので、コメディ色弱めの宗教映画に見えてしまうのでは。終わり方は結構不評だけど、私はなかなかイカしていると思う。禍福あざなえる縄のごとしで、ダニーがようやく悪友にマリファナの代金を返せると思ったら、ラリーの胸に異常が見つかるという今後の不幸を象徴させるよう竜巻の接近でぶった切るという、上映時間を勘案したのと、あそこからエピソードを重ねても冗長になるだけという合理的な理由もあったのではと勝手に推測しているが、一つだけ言えるのはコーエン兄弟にとってユダヤ教は本当に彼らに根深く影響を与えているのだなということ。 【エリア加算】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-01-03 21:41:43) |
8.《ネタバレ》 コーエン兄弟作品にしてはイマイチでした。 次々と身に降りかかる不幸。それは手加減なく容赦なく襲ってくる。 歯車が狂うと、こうも怖いものか。 しかも主人公は真面目な男だ。 それなのに不幸の連続。 まさに理不尽劇。 だが、この救いの無い物語に何の意味が? 何のメッセージが? どうにもならない不幸な運命を見せたかったのか? いずれにしても見ていて楽しい気分になれなかった。 あとは宗教色が強いので、そこもイマイチ乗りきれなかった要因かも。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2020-08-17 19:42:34) |
7.コーエン兄弟は宗教批判もしたかったのでしょうか、ブラックすぎて笑っていいのか戸惑うところもありました。理不尽なことに立ち向かうわけでもなく受け入れていってしまう主人公がむしろわれわれのほとんどなんでしょうね。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-12-10 11:24:55) |
6.不思議な映画。真面目に暮らしていても不幸はやってくる。でもあるがままを受け入れなさいということですね。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-04 16:01:56) |
5.《ネタバレ》 主人公に次々と不幸が降りかかるんだけど正直いっちゃうとあんたの裁量次第でどうでも切り抜けることだろってことばかり。根が真面目すぎるのか相手のいいなりになってどんどん不幸になっていくさまはどうも歯痒い。唯一本人にはどうしようもないことといったらラストのオチ。こればからりはしょうがない。ただこの落とし方ちょっとずるい。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-22 00:14:35) |
4.面白いけれども、何が面白いのかよく分からない映画。 捉えどころが難しい映画であるが、不思議な魅力のある映画といえるかもしれない。 理不尽な出来事の全てがシリアスなものではあるが、癖のあるユニークなキャラクター、シニカルな内容のためかシリアスになれないようになっている。 映画自体は実は相当に深いのかもしれないが、「シリアスマン」はシリアスに見る映画ではないだろう。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-02 21:42:33) |
3.《ネタバレ》 コーエン兄弟の映画は好きです。しかし、この「シリアスマン」はなかなか難しい。主人公にどんどん振り掛かる不幸、悪夢も見ます。事態は悪化する一方です。いろいろなラビに相談します。ストーリー展開はスムーズなので飽きることはありません。そしてラスト、唐突に終わります。果たしておもしろかったのかどうか…。シニカルなコメディタッチの「赤ちゃん泥棒」や「ビッグ・リボウスキ」にしろ、ニコラス・ケイジやジェフ・ブリッジスといった主人公が、カッコよくないけど魅力的でした。しかし、この「シリアスマン」の主人公に魅力は全く感じなかった。そこが、この映画をおもしろいと言い切れない要因かもしれません。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-03-27 21:45:17) |
2.《ネタバレ》 やっぱコーエン兄弟は意地が悪い。とにかくラリーさんが可哀そう! クソマジメに信心深く、生きてるのに全くロクな事がなくて、身の回りの人間も基本的に誰も助けにならないっていう・・・。その身の回りの人間の言動が絶妙。特別悪人も出てこないんだが、ちょっとずれてて、そのずれ方がリアル。いるいる、こんなヤツ!っていう人だらけ。ラリーの立場にたったらイライラしちゃうんだろうけど、はたから見てると、そういう人たちの言動と、そういう人たちに翻弄されてるラリーが可笑しくてたまらない。不幸を笑ってごめんよ、ラリーさん。 絶望的なストーリー展開なのに、止まらないクスクス笑い。 「クソの役にも立たない宗教」という描写にはある種の背徳感を楽しめるかも。あなたの身にも降りかかるかもしれない身近で地味な悲喜劇。 人生なんてクソだ!といいたくなるような映画だけど、とても面白かった。 最後は唐突でポカンとしてしまったが。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-03-09 00:12:33) |
1.何とも退屈な映画というか、雰囲気的にはアメリカンビューティを思い出しましたけど、あの主人公よりこっちの方が人生FuckedUpですね。 なんかこう、ぼーーーーっと見てしまいました。憂鬱すぎて。 自分としては憂鬱の後、何かClosureが欲しかったんですが・・・。でも人生にそんなものは無いってことなんでしょうか? とにもかくにも、この映画を観る前にユダヤ教&社会について基本的なことを知って置くことを強くお勧めします。 自分はGhettoとか?????って感じでいちいち調べる羽目になったので。 【ronronvideo】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2011-03-04 13:43:01) |