1.1975年度キネマ旬報ベストテン15位。
昭和のリアリティが凄い。
そういや、私が幼少期の頃、色んな意味で、こんなんだったなぁ・・・と、ひとしきり。
昭和を体感でき懐かしさもこみ上げると同時に、もう昭和には戻りたくはないとさえ思ってしまう程の生臭い作品。
昭和・・・色々エネルギッシュな時代で、希望もあった時代なのかもしれないけど、現在においてここまでリアルに昭和を見てしまうと、かえって昭和時代の疲れが尾を引く。
やっぱり、もう戻りたくないなぁ、と。
これはある種、疲れる映画だ。
昔を思い出しその記憶に疲弊する。
昭和というと美化される部分もあるし、懐かしさから来る思い出補正で良いような感じがしちゃうけど、こういう作品を観て、リアルに思い出してしまうと、やっぱり「いけすかない」時代だったなぁ、と。
これ舞台が大阪だけど、もし新宿とかだったら個人的にはもう少し入りこめたかも。