1.若い頃のはじけたトム・ハンクスコメディが好きなので、手にとった作品です……が、ちょっと期待とは違っていました。タイトルからすると、恋愛が基本のスクリューボール・コメディを想像するでしょ? どんなおマヌケなことをトム・ハンクスがしてくれるんだろう(ワクワク)としていたのです。が、実はトム・ハンクス演じる広告会社のやり手プロデューサ、デビッドが両親の熟年離婚や、父親の病気勃発によって、両親との関係を修復していくという家族ドラマ。内容としてはとてもいいお話なんです。そう、大筋はいいのです。じゃあ、どこがイマイチだったかって? バブリーな時期の軽い仕事のやり取りがどうも……すべっちゃっているんですね。ええ、そういう“時代”なのでしょうがないですが……。もっと、親子関係、夫婦関係に重点をおいた、ハートフルな内容だったらすんごい感動できたかもしれません、もったいないなぁ〜。