<ネタバレ>苦難の末、エニグマ解読を成し遂げ、母国を勝利に導いて、万歳ハ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>苦難の末、エニグマ解読を成し遂げ、母国を勝利に導いて、万歳ハッピーエンドというシンプルなものではない。むしろ解読してからの方が難しい事態に直面した。それでいて連合国勝利には軽く触れる程度。時代は戦後となるが、アランは英雄になるどころか、犯罪者として化学的去勢を強いられている。肉体的にも、精神的にも衰弱し、最後は…。という内容。これが実話とは…。しかし後味はそう悪くない。むしろ爽やかに感じなくもない。思い返してみるとアランは権限を与えられると、すぐさま同僚をクビにするような嫌な奴だった。天才たちの戦争。武器は持たず、ひたすら暗号に向き合った日々。それはアランとチームがぶつかりあいながら、仲間になっていく日々を追ったものでもある。だからあのラストシーンは秀逸だ。美しい。