この映画が作られた当時、認知症という言葉はまだ一般にはあまり .. >(続きを読む)
この映画が作られた当時、認知症という言葉はまだ一般にはあまり知られていなかったらしく、その意味においては大変な価値があったのだと思う。もちろん今見ても悪くはないが、残念ながら前述の価値は低下してしまった。内容としては救いのないお話で、それだけに森繁久彌という一種のキャラクターでバランスを取ったように感じられる。それが吉と出ているのか、凶と出ているのかは原作、あるいは後年に作られたTVドラマ等を見ないと分からない事だけれども…。6点で。