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<ネタバレ>クリスチャン・スレーターという人は悪役が似合いますね。ヒーロー役の作品も数多かれど、やっぱしこっちの方が似合うな。それも少々情けない役がいい。このドラン役は結構ハマってると思います。
痛快な復讐劇です。エリザベスの死は少々雑な展開とも思えますけれど、実際あのシチュエーションになってみれば仕方ない行動だったのかもしれません。いや、そもそもがあんな凶悪な現場を目立ちまくって目撃してしまったことが最悪の失策だったとも思えますけれど、それだけ彼女の正義感は強いのだと言われてしまえばそれまでかも。
そのあたり、現実であればかなり激しく後悔の念が残りまくりますが、そこはお話として割り切って、そこから後の復讐計画が良いです。あまりに短絡的、あまりにお粗末な計画。相手は極悪非道の犯罪者、対するこちらは善良極まりない教師。そんな計画で復讐出来るのですか、って感じ。で、案の定失敗する訳ですね。ところがそこで挫けなかったのが凄い。二の矢はとんでもない仕掛けとなって飛んでいくのです。
ドランを捕まえたあとのやり取りには凄まじいものがありますね。ともすればドランに感情移入して慈悲心が生まれてしまいそうになります。このあたりのクリスチャン・スレーターの狂気の演技が良いです。
原作は未読ですが、この感じだと結構忠実なのかな?満足の1本でした。[良:1票]