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何人もの著名な監督に対し、「映画の危機」についてインタビューを試みたドキュメンタリー。
監督は、ヴィム・ヴェンダース。
中でもミケランジェロ・アントニオーニとヴェルナー・ヘルツォークのインタビューが心に残った。
アントニオーニは、おそらくこの作品の出演者の中で一番の高齢であるのに、何度も「時代に対応する」という言葉を発していたのが、非常に興味深い。
まるで今のデジタル化時代をも見通していたかのような発言には、ドキっとさせられた。
いつまでも若さを保っていた秘訣を、そこに感じた気がする。
ヘルツォークは、断じて「映画の衰退など在り得ない!」と主張。
まるで叫ぶがごとく、彼のスピリッツを感じた。
このヘルツォークの盲目たる自信は、彼の作品からも十分に感じとることができる。
一人あたりのインタビュー尺は短いので、それほど重厚なつくりのドキュメンタリーではないが、様々な成功者たちの心の内が聞けて、非常にためになる作品だった。
最後に、「目先のことばかり考えないで、永遠と続く将来のことを考えよう」という言葉。
誰が言ったかわからなかった(名前が表示されないので)が、これもまた心に残る言葉だった。