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<ネタバレ>まずはじめに、ブラッドリー・クーパーの歌声(吹き替えじゃないよね?)にチョー感動!めっちゃ格好良い!
世界的大スターガガ様。大スターなのに全くもってそういったオーラを感じさせず、中流家庭の非凡な歌姫を見事に表現していてビックリした。というのも私、ガガ様の役者としての姿はこれが初めて。正直こんなにも役者としての才があるなんて驚きました。あっぱれ!
出生から生い立ちと、波乱万丈な人生のジャック。それでもグレて犯罪や暴力などに走らず、ギリギリのライン、つまるところ酒とドラッグで自分を苛めることにとどまっていた。そして他者への感謝や愛を重んじている。妻であるアリーのポップ歌手としての成功にイラつく態度を取っても決して手を上げなかったし、モノにあたらなかった。そういったとこが非常に紳士にみえつつも、押さえ込んでいるかもしれない歯がゆさも感じてしまった。不器用で自責の念が強く酒浸りなキャラって大抵は、当たり散らしたりするんですが、このジャックはそうはしない。あくまでも酒。あくまでもドラッグ。あくまでも己と対峙する。でもそのせいで気付かぬうちにストレスが蓄積され、アリーのマネージャーから言われた一言でついにその、保っていた糸がぷつりと切れてしまう。切ないです。
とある映画サイトでこの映画に対して、この作品は古き良き音楽から新しき時代の音楽への世代交代だ、みたいなことが書かれていました。ジャックの死は、そういったことも意味してるんですかね。でも私はやっぱりどんな時代になろうとも、その音楽に「魂」がなければ、そう永くは続かないと確信しています。
素晴らしい映画でした。ありがとう。