<ネタバレ> リアルな世界を舞台にしていますが、内容は完全におとぎ話。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ> リアルな世界を舞台にしていますが、内容は完全におとぎ話。
ただし、『贋作美術館』『ドラッグ合法の街』『訴訟の町』など、皮肉やユーモアがしっかり効いているのが特徴。
この作品に出てくる人々は、与えられた役割を演じるだけの駒のような存在。
その分、人物描写は限りなく薄い。
主人公ニールも、まるで毒の無い爽やかな好青年に終始しています。
一応ニールの精神的成長という側面もあるのですが、私が見る限りでは風刺を効かすことに重きを置いているように感じられます。
マイケル・J・フォックスやカート・ラッセルといった存在感のある名優が、脇やチョイ役に徹しているのも、作風が関係しているのかもしれません。
この作品には、主人公ニールの体験を通して、世の中の通年や常識を改めて考えさせてくれる面白さがあります。
完全に人物よりストーリーを楽しむ作品なので、ストーリーメインで映画を楽しむ人とは相性が良さそうです。
ですが心にずっと残るような作品でもありません。
絵本の域を出ていないのも事実です。