1. 湯けむりスナイパー
ひじかた憂峰(恐らく土屋ガロン・狩舞麻礼と同一人物)の描く「ハードボイルド」は、恐らく日本の漫画界では一番でしょうね。 「子連れ狼・拝一刀」がハードボイルド漫画キャラクターの私的ランキングで長年の一位だったですが、「湯けむりスナイパー」の源さんの登場で、「子連れ狼」もそのトップの座を明け渡す結果に。 「絵が…」「オヤジ向け漫画は…」と敬遠している漫画読者は、損をしています!と断言してもいい位のお奨めです。 「タイトルのダサさがチョッとなぁ…」と敬遠…確かにタイトルはダサい!それは認めよう!この漫画は、タイトルで損をしています!(二度言う)断言。 10点(2008-06-05 23:20:33) |
2. 谷仮面
柴田ヨクサル作品の中で、一番好き。最終回あたりでは何度も泣きそうになる。ギャグ作品なのに。笑。 10点(2008-05-04 01:51:40) |
3. プラネテス
SF作品だが、スポットされているのは「設定」でも「ビジュアル」でもなく、登場人物たちの「内面」であり、SF的な何かより彼らの成長譚がメインで描かれていると思う。傑作。 マイ・ベスト漫画十指として、もうすでに殿堂入り。 最終巻に出たタナベの遺書は、漫画史上最も不器用で雄弁な遺書。涙が止まらんかった。 10点(2007-11-05 09:29:59)(良:1票) |
4. えの素
《ネタバレ》 エロで下品な漫画が好き!という愛すべきマンガ読みに送る、下品の神が舞い降りて描かせたかのよーな超怒級作品。最近は漫画作品の「アニメ化」「実写化」がブームのようだが、この作品を手掛けるようなドン・キホーテは存在しないといっていいだろう。 ヒット・ミー・プリーズ! 10点(2007-11-01 01:35:20) |
5. 寄生獣
設定は至極単純であるにもかかわらず、テーマが深遠。難しさは、皆無。最終巻の盛り上がりと最終回の「主人公たち」の会話が素晴らしい。文句なしの10点満点。 10点(2007-10-18 04:51:04) |
6. エアマスター
《ネタバレ》 近年の数多ある格闘技漫画の中、気持ちいい位にブッチギリにデタラメで、個人的には「バキ」以上に熱くなってしまった作品。 「元体操選手の女子高生」の主人公を始め「酔拳使いの高校生」「本業プロモデラーのルチャマスター」「女子プロレスラー」「ゴーストライター」「浸透勁しか使えない関西人」「格闘ゲームのコスプレイヤー」「花火使い」「尾張忍者」等、登場するストリートファイターがあり得ない位にバランスが悪く、デタラメで、魅力的。 癖のある絵柄や、中途半端に萌えてしまったアニメ化等で評価されにくい作品(まぁ、そのアニメで一部ファンも増えたが)では、あるが。 読後に「世の中、気合だけで何とかなるんじゃないか?」と、うっかり勘違しそうな、そんな訳のわからないパワーあふれる作品。 訳のわからないパワーあふれる名言も、多し。 9点(2008-05-04 01:41:21) |
7. シャカリキ!
キャラクターやレース中の描写が半端なくアツく、魅力的。ラストレースのツールドおきなわのクライマックスは、ハラハラさせられました。 9点(2008-04-07 04:21:35) |
8. め組の大吾
曽田正人作品のドラマティックさはどの作品を読んでも見事としか言いようが無い。特に「め組の大吾」は週刊少年誌の平均から一馬身抜けている感じ。クオリティも申事ながら、汗臭く熱苦しい臨場感を伝えようとする筆致が鬱陶しいくらい(笑)に巧い。 9点(2008-01-28 00:12:29) |
9. グラップラー刃牙
格闘技漫画というジャンルのクォリティを一気に押し上げた作品といえる。範馬勇次郎というキャラクターの出現に、事件性すら感じるくらい。 9点(2007-12-14 00:19:57) |
10. うしおととら
戦闘描写に定評がある藤田和日郎の代表的作品。派手なシーンもシュールな笑いもシンミリするシーンも、何かと印象的。チョッとサービス過多?と思うこともシバシバだが、何にしろ主人公「うしおととら」の活躍の痛快さが素晴らしい。嫌味なくらいに気持ちいい少年漫画。 9点(2007-10-26 01:35:53) |
11. 墨攻
ここ数年の森秀樹作品の中ではピカイチに面白い。こういう歴史モノ、苦手なんですが。墨攻の胡散臭さと人間臭さがたまらなくいい。原作(小説)は未読。 9点(2007-10-18 04:59:53) |
12. SLAM DUNK
「バスケ漫画に名作なし」というジンクスを唯一免れている作品。主人公・桜木花道の印象が連載初期はも・ひとつ(実際、連載自体危なかった)だったが、坊主頭になったあたりから俄然と面白くなり、ラストまでそのテンションは衰えることなく突っ走った感じ。言うまでもなくバスケ漫画の金字塔である。 9点(2007-10-08 01:01:13) |
13. ROOKIES
《ネタバレ》 関西在住でありながら巨人ファン(だった)という私にとって、登場人物の名前にはチョッと複雑なものがありますが、面白かった。 「野球漫画」としては、大して引き込まれなかったが、主人公・川藤の魅力と物語の直球っぷりが気持ちよかった。 個人的には川藤が授業で井伏鱒二の「山椒魚(超名著)」の物語を生徒に語る回が好き。 8点(2009-07-27 06:43:56) |
14. じゃじゃ馬グルーミン★UP!
競馬・北海道・ゆうきまさみ・という、私にとって「結構どうでもいい」要素が三つも揃っていながらも、サクサクとテンポよく読めました。競走馬育成とラブコメを同時に楽しませる器用さに、脱帽です。 相変わらず競馬には何の興味もないままな私ですが。笑。 8点(2008-06-21 22:30:46) |
15. 賭博黙示録カイジ
何気に人気作ですが、問題作ですよね。特にブレイブメンロード編は。福本信行の絵柄で何とかなってるようなモンで、実写でやったらドン引きでしょうね。ラース・フォン・トリアーも真ッ青ですよ。 独自の博打理論や、独特のゲームルール、容赦ない人間描写は、やはり流石です。 蛇足ながらパチンコ版「カイジ」の、ブレイブメンロード・リーチの演出も、一見の価値あり。スタートラインで立ち竦むカイジをバックにワーグナーが!。原作もアニメ版も凌ぐような演出を、パチンコ版で見せられるとは思わなかった。フランシス・F・コッポラも真ッ青ですよ。 8点(2008-06-07 02:25:06) |
16. HELLSING
ヌケないエロ漫画家の双璧を(世界の孫・SABEと)担っていた平野耕太が、センスと漫画力の抽斗を全開にしてズカズカと描き殴ったハイテンション・ヴァンパイア漫画。嫌味っぽい演出やテキトーで荒い筆致も、何でか格好イイ。細かい笑いとゴツイ銃器とサイコな登場人物が織り成す暴力的な世界観がクセになる。独特。 8点(2008-04-26 22:29:00) |
17. からくりサーカス
アクションシーンと登場人物の喜怒哀楽の、とくに怒りの表現が魅力的だった。中盤に失速感を感じるが、最終回の締めくくりが見事。ホントに藤田作品は見ごたえがある。 8点(2007-12-14 00:32:26) |
18. バキ
《ネタバレ》 死刑囚VS地下闘技場闘士というベタではあるが見逃せない設定は、板垣マジックと言える。人体破壊術のコダワリが、トリワケこのシリーズでは顕著だったと思う。しかし、中国にまで飛び火しなくてもいいんじゃないかな…?と、感じなかったわけでは、ない。面白かったが。(じゃあいいじゃねぇか。クックック…と筆者の含み笑いも聞こえそうだが) 8点(2007-12-14 00:25:49) |
19. 敷居の住人
特筆するようなイベントも特に起きず、ウダウダとした登場人物の日常をそのまんま切り取った作風が印象的。イイ意味でも悪い意味でもダラダラとした語り部。この才能は稀有。 8点(2007-11-30 21:28:07) |
20. ハネムーンサラダ
《ネタバレ》 面倒臭い恋愛漫画を扇情的(?)に描く二宮ひかるの「男一人に恋人二人」という実に羨ましい(かなぁ?)物語。この作品をもそうなんですが、この作家の描くヒロインって、読んでると嗜虐的な気持ちになってしまうんですよね。 8点(2007-11-22 01:03:48) |