みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
24.《ネタバレ》 全体的にダラダラ長すぎる大河ドラマという印象。社会主義者の長々とした討論を体現したような映画。彼らの理屈っぽさや「同志」という言葉の胡散臭さには辟易する。労働組合といえど権力者になれば必ず一部の既得権益層(労働貴族)は形成されるのだから。 物語のハイライトはロシア革命の場面だろう。革命真っ只中の熱気をリアルに表現しているが、社会主義に対する批判的な視点が不足している。「インターナショナル」が流れるシーンは苦笑するばかり。 この種の運動に内紛は付き物で、アメリカ社会党は御多分に漏れず早速の内紛・分裂。ジャックの生き方からは「こうであらねばならぬ」教条主義しか感じ取れない。 「ドクトル・ジバゴ」はブルジョア階級が主役ではあるが、革命の大波に翻弄される人々の哀感や苦悩が感じられた。対する本作、たとえ社会主義者が主人公であろうとも、作品としての問題意識を内在していなければ歴史のトレース劇でしかない。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2019-05-05 11:59:23) 23.シンプルなタイトルとは裏腹に、ひたすら長いです。グイグイ引き寄せるようなストーリー展開というわけでもなく、主人公が共産主義革命にご執心な様子は伝わってきましたが、共産主義ですからねぇ。終盤の「ひまわり」風の展開がやや興味をそそりましたが、「ひまわり」には遠く及ばず。 考えてみれば、「参戦させない」と言っていたアメリカは第一次大戦も第二次大戦も参戦し、「労働者よ団結せよ」と呼びかけていたアメリカ共産党自体が分裂し、「世界を動かした」革命後のソ連はスターリンの登場で大粛清を繰り返しました。命を削るようにがんばった主人公の思想や言動はすべて裏目に出たわけで、いったい彼の人生とは何だったのかと、半笑いながら憐憫の情を禁じ得ません。こういう奇特な人物がいたんだなあということは、1つ勉強になりましたが。 だいたい傍観者たるジャーナリスト様が実業の世界に首を突っ込んでも、ロクなことにはなりません。今日の日本にもそういう実例は散見されますが、彼はその先駆的な存在だったと言えなくもないですね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-04-24 03:26:14) 22.《ネタバレ》 この当時、ガンジーとか偉人伝が多かったように思える。主人公に思い入れがないので、映画は長く感じた。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-25 21:30:33) 21.録画して鑑賞したが、ぶつ切りで何度か中断しないと見られなかった。やっぱり長過ぎる。 恋愛描写にあれだけ時間を割かれるとちょっと萎える。共産主義、博愛主義、自由恋愛などの関連性を描きたかったのかも知れないけど、この映画に盛り込むには割合が多すぎと思う。 ロシア革命期、アメリカにも共産主義勢力はあった。なにかの拍子でアメリカも共産国になっていたら、その後の世界は随分変わったんだろうなあとは想像させられた。このテーマに深く興味を持つ人には、映画じゃなくて文章が合うだろうなあと思う。そこまでの興味を持っていない人には尺が長過ぎる。 「共産主義を引っ張る魅力的な人物」を描きたかったのであれば、そこまでの魅力は感じられなかった。 【くろゆり】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-05-16 07:44:57) 20.《ネタバレ》 男女の関係を含めて人間の本性にあえて抗っているようにみえる理想主義者の主人公、ロシアに渡って活動するうちに理想が高ければ高いほど他者を排斥しなければならなくなることを悟ったのか、目標実現のためには手段を選ばなくなる。しかし不満分子の比率や不満のレベルがあまりにも違い過ぎる本国では革命なんてとても無理、かえって弾圧を受けてしまう。結局ジョン・リードはロシアで亡くなってしまい、ソ連時代も含めてとてつもなく多くの人がこの国で粛清されます。主人公はどんな思いで赤の広場に眠っているのか、共感には程遠い映画でしたが熱さとくどさだけは伝わってきました。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-05-06 20:46:48) 19.《ネタバレ》 最初の方で、ジャックとルイーズのああだこうだが延々続いていて、しかもそれはそれできちんと見せ切る力があって、「なるほど、この引っ張り感を30分以上も持続させるとは、大したものだ」と思っていたら、何と1時間以上もああだこうだが続いていた(笑)。そこでやっと本題の革命がどうのこうのになるわけですが、著書で知られているはずなのに、肝心のその本が書かれて出版されるのは、割とあっという間。しかも、誰にどういう影響を与えたのかということもあまり突っ込まれておらず、むしろ他国への派遣とか拘束とかの革命家活動の方に重心が移っている。しかし、話が壮大になればなるほど、逆に地に足が着かない感じがして、面白みが落ちているのです。こうして見ると、一番面白かったのは、意外にも最初の1時間のああだこうだだったかも。それにしても、この時期のダイアン・キートンは、何時間演技させても平気で続けられるような、底知れぬ基礎体力みたいなものを感じますし、ウォーレン・ベイティのちょっととぼけたような表情も、案外この主人公に合っている。渋くおとなしく決めるジャック・ニコルソンというのも、貴重かもしれません。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-04-30 23:39:00) 18.よくわからんけど、見応えがあり、そこそこ面白かったです。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-01-09 23:35:29) 17.この頃の情勢にはなはだ疎いので、なんだかドキュメンタリーで勉強させられた気分。理想に燃える信念の人が熱く熱く生きる。熱すぎてちょっとひく。洪水のような弁舌が議論の場で延々と続く、何度も。正直疲れるっす。何よりD・キートンに入れ込めなかったのが辛い。仕事に打ち込んでるのかと思いきやあちこちの男にフラフラ、夫が戻ってきてもまたケンカで出て行く、と。何回やってんだよー。歯をむいてキレるダイアンが醜くていやになった。J・ニコルソンの批評が合ってると思うな。「君のやりたいことは革命家と寝て夢を語ることだ」。時々挿入される市井の人々の彼女の人物評も毀誉褒貶しているところを見ると、むしろD・キートンはリアルに好演してたのかもしれないなあ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-19 17:50:31) 16.《ネタバレ》 ダイアンキートンの表情の豊かさにただ見とれてた。ウォーレンビューティーにこの役は似合わなかったけど、ダイアンキートンは、良かった。その一点で、DVD購入しちゃったよ。どっちかっていうと、「追憶」のロバートレッドフォードの役に、このシャーリーマクレーンの弟を演じさせたら、うまくいったんじゃないかと思ったけどね。ちょっと彼の顔はこういう政治的な役に向いてるのかなぁ?と思っちゃった。でも最後の列車の場面で二人が出会ったときは、喝采の気分だったよね。何よりこの映画の良さはキートンでした。ちょっと危うい美人だよね。ちょっと何かすると、普通の人なんだけど、どこかで知性のにおいがするんだよね。本当に「ゴッドファーザー」から「ミスターグッドバー」の女性だからなぁ。知的な男性とできちゃうのも、男としてこのにおいはなんなんだろうと思うんだろうね。でも「結婚適齢期」で、いい歳をして、裸を見せられた時はちょっとがっかりした。あ~ぁって感じ。キートンはずっと謎でいてほしかった。日本には少ない美人と思う。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2012-11-13 02:27:39) 15.《ネタバレ》 つい『ドクトル・ジバゴ』と比べてしまいたくなるわけで、メロドラマとしての語り口のうまさという点では、あちらの勝ち。ジャック・ニコルソンが中途半端で可哀想なのに比べて、あちらのロッド・スタイガーは有効に使われてた。政治的主張という点では、あちらは反共に重点が置かれていたけど、本作は当時のアメリカがどうだったのか、という視点で描かれていたみたい。共産主義者ではあってもアメリカの理想主義の体現者という捉え方、あくまでもアメリカ精神の基本に忠実なの。オバサン革命家が理想と現実の乖離に目を向けたのと違い、ジョン・リードは現実を理想に引き戻そうと頑張った。共産党の官僚主義に対して抵抗を(そう強い語調のものではないんだけれど)試み続け死んでいってしまうわけ。戦いのシーンで「見る者」だった彼から「走る者」に変わるところが象徴なんでしょうなあ。理想の側に加担し続けようとするってところが、共産主義者を描いてもアメリカ精神なんです。インターナショナルが流れても、ちゃんとハリウッド映画。カメラが美しく『1900年』と同じ、赤旗を叙情的に撮れるV・ストラーロ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-04 09:53:10) 14.《ネタバレ》 発足したばかりのレーガン政権に危機感を持った当時のハリウッド・レフトの面々が結集して完成させた大力作ですね。ジョン・リードが『世界をゆるがした10日間』を書いたロシア11月革命よりもその後のソ連での政治活動に力点が置かれているので、ロシア革命史を知ってないと、スペクタクルシーンがあるわけではないので観続けるのはちょっと大変かも。でもウォーレン・ベイティはダイアン・キートンとジャック・ニコルソンら三人のドラマも丁寧に撮っているので、久しぶりに映画らしい映画を観たと言う満足感は味わえました。第一次世界大戦にアメリカが参戦するのには反対するのに、「革命は戦争だ、血が流れ犠牲者が出るのは当然のこと」とダブル・スタンダードを使い分ける場面もあり、ジョン・リードは単なる理想家ではなくしたたかなコミュニスト・ポリティシャンなのですが、歴史が与えた回答は米国で共産主義革命を起こそうとする単なるピエロだったと言うことでしょう。ジノビエフやラデックなどコミンテルンで一緒だった同僚がことごとくスターリンによって処刑されたことを考えると、リードは良い時に死ねて幸せだったと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-16 00:32:58)(良:1票) 13.劇場で見たけど途中で休憩が入った位だから確かに長い。その頃私はまだ高校生で時代背景は全然知らなかったけどえらく感動した。知らないのが逆に良かったのかも。今見ると頭で理解しようとするからちょっと頭痛がしたりもする。ジャーナリストなら革命と戦争は一度は取り組みたいテーマなんじゃないかなぁ。その渦中で興奮を経験し、傑作を書いて世間に認められたリードが、今度は自らの手で自国で革命よ再び!と思うのはごく自然な流れだろう。しかし彼はジャーナリストであって政治家ではなかった。両者は相反するものだし、思想だけでは社会を維持してゆくことはできない。乗った電車があらぬ方向に走って行くのに降りることもできない彼の苦悩がよく伝わってきた。しかしこの映画で私が最も心惹かれたのはダイアン・キートンだ。同じ女性として「あんな風に生きれたら・・」と憧れる。「危険の中を生きた女性は一番贅沢だ」って表現があったけどそうなんだろうなぁ。ジャック・ニコルソンが言ったように「中産階級の彼女らの結局は自己満足」という批判もあるだろうけど、そんな理屈を吹っ飛ばすような行動力。船底に隠れ、弾丸の下をくぐり、雪の平原を歩いて命がけでリードに会いに行く彼女の姿は凛として美しい。そしてリードの最後の言葉「家に帰りたい」にはただただ涙だった。力作! 【黒猫クロマティ】さん 9点(2004-06-22 11:22:49)(良:1票) 12.政治的背景を知った上での鑑賞では、満点です。 よくわからなくても真剣に見れば、最後は余裕で泣けます。 大作、名作ジャンルでしょう。 【ナイスな】さん 10点(2004-06-21 17:29:11)(良:1票) 11.ウォーレン・ビーティに関してはあまり知らないのですが、アメリカのリベラル・インテリの思い入れがそれとなく感じられる作品です。アメリカでは体制が根本からひっくり返るという出来とはなかった(さらには、ありえない?)ので、それを生で体験したリードに自分を重ね合わせて追体験したのかもしれません。それをべつに咎めだてる気はないのですが、どこか自分を特権化するとういか、安全地帯におているような感じが本作にも漂っています。まあリードがジャーナリストであったせいかもしれませんが。せめて『ドクトル・ジバゴ』のように虚無感が隠し味として効いていれば、より歴史に翻弄される人間の深みを描写できたのに、と惜しく思えます。どうも「ロシア」はアメリカ人の手には負えないようですね。 【バッテリ】さん 5点(2004-02-26 20:36:01) 10.頭が痛い・・。 【代打、八木!!】さん 5点(2003-10-03 18:00:37) 9.リタイアしちゃいました。でもまた挑戦してみたいと思う映画です。なんでかな。 【羊男】さん 4点(2003-04-21 00:40:32) 8.世界名画劇場で見ました。長くて疲れました。眠たかった=あまりおもしろくない、という風に感じた。ジャック・ニコルソン事態、嫌いだからあまりこの作品は好きじゃない!印象も薄い! 【ピルグリム】さん 4点(2003-04-13 22:36:00) 7.丁寧につくってある。リード(史実)の「世界を揺るがした十日間」を読んでから観ると、いっそうよい。同著で紹介されていたエピソードがロシア編のところどころで挿入されていてなかなか面白かった。革命家ジノヴィエフを官僚主義的な人間として描きながらも、それを断罪しようとしないところ(中東で反革命軍に襲撃された際、まっさきに列車から飛び出て応戦しようとしたのは彼だった)などにも好感がもてる。 【にせもの忍者】さん 10点(2003-02-25 14:03:33) 6. 「黄昏」「炎のランナー」とのオスカー賞レースは”痛み分け”といった感じだったが、個人的にウォーレン・ビーティはどうにも好きになれないタイプの俳優なので、正直196分は可成り苦痛だった。途中何度もリタイアしそうになったのは、しかし、そればかりではないだろう。監督としての力量も果たしてオスカーに相応しかったのか…疑問だ。マーク・ライデル、ヒュー・ハドソンを超えるプロフェッショナルぶりであるとは悪いが思えない。 【へちょちょ】さん 6点(2003-01-26 03:53:31) 5.丁寧な作り。途中語り手が進行を手助けするほど、あまりに丁寧なこともあってかとにかく長い。主人公たちの私生活まで事細かに描いていますが、もっと端折って良いシーンがあった気が。あとオスカー候補になるほどの大作であることに間違いないですが、一方、21世紀に生きる我々は、その後の社会主義国家の行く末を知っている訳で、それを知っていてこの作品を観ると言う価値観のギャップから、感情移入できずにいました。ただ、ビーティーとダイアンの熱演は素晴らしい。彼らの出演作の中では、最高の演技ではないでしょうか。 【イマジン】さん 7点(2002-09-19 19:13:48)
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