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タイトル名 |
コクーン |
レビュワー |
R&Aさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2010-09-03 17:51:04 |
変更日時 |
2010-09-03 18:06:24 |
レビュー内容 |
欲望の塊のような老人たちの醜悪な行動がはるか彼方から仲間を救いにやってきた宇宙人たちのその仲間たちを無残にも殺してしまう。とんでもない蛮行である。にもかかわらず宇宙人たちは老人たちを死の訪れない世界へ招待してくれるという。我も我もと群がる老人たち。友好的宇宙人と接触するには子供、あるいは子供のように澄んだ心の持ち主と相場は決まっていたが、この映画の超友好的宇宙人たちはなぜ老人を選ぶのか。それは老いた者にとっていかにこの世界で生きてゆくことが厳しいものかを宇宙人たちがその醜い蛮行の中に見たからだろう。でも宇宙人たちにはそれがわかったが、我々にはいまひとつそのへんの絶望とやらが伝わりきれていないかもしれない。娯楽映画なんだし、あんまりリアルな絶望を見せられても困るのだが。あまり必要とは思えない若い男と宇宙人の女との恋とか触れ合わない愛の営みとか別れとかいうのは無理矢理にでも入れなきゃならなかったに違いない。ハリウッド資本というのはいろんな縛りがあって当然。そんななかで無難に仕上げてみせたロン・ハワードの力量は相当なものだと思うが、一方で物足りなさも拭えない。 |
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