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タイトル名 |
許されざる者(1992) |
レビュワー |
R&Aさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2006-04-17 19:29:47 |
変更日時 |
2006-04-17 19:29:47 |
レビュー内容 |
初見時は困惑したことをよく覚えている。勧善懲悪が完全に崩れ去った西部劇に満足していたら、まるで正義のヒーローのように容赦なく、そしてかっこよく主人公にとっての敵を殺しまくって終わる、、、、「え?」、、、「え?」。なんでラストだけありきたりな西部劇になっちゃうの?と思ってイーストウッドはダメだ、とも思った。でも数ヵ月後か数年後かに再見したときにはこのオチは深いと思うようになった。敵を殺すイーストウッドはたしかに他の西部劇のヒーローのようにかっこよかったけどそれ以上に怖かった。相棒の復讐に燃えるイーストウッドはかっこいいが、拳銃を撃つシーンはただの人殺しの顔をしていた。元賞金稼ぎが復活する様、そして娼婦の依頼によって賞金首である二人のカウボーイを殺すだけにとどまらない展開が暴力の連鎖を象徴する。さらに娼婦が殺されたのではなく顔に傷を入れられただけだとわかってもけっきょく賞金首を狙いにゆく、すなわち殺すための大儀が喪失しても殺しにゆく様、そしてイーストウッドとハックマン、それぞれが自らの正義のもとに殺しあう様は、まるで暴力の最たるもの「戦争」を彷彿させる。となると力と抑圧で町を守るハックマンはイラクで正義のヒーローに見える強すぎるイーストウッドはアメリカ、、。と、またまたうがった見解をしてしまいましたが、なにはともあれもうすぐイーストウッドの戦争ものが登場しますね。非常に楽しみです。 |
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