|
タイトル名 |
軽蔑(1963) |
レビュワー |
R&Aさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-03-31 12:01:37 |
変更日時 |
2004-04-06 11:28:17 |
レビュー内容 |
(なんで?なんでそーなんの?俺が何したっちゅーの?ぜんぜんわからん!)こんなことを言ったことがあるような気がする。(イヤやったらイヤって言ってくれたらよかったやん。なんで言ってくれへんの?不満があったら、そん時言ってくれたらすむことやん!)こんなことも言った覚えがある。そんな私は当然この作品に痛い痛いノスタルジーを感じ、共感してしまう。そしてアンナ・カリ-ナに対するゴダール本人の葛藤を共感できるという凄い経験までさせてくれる。〔ヒロイン、ブリジット・バルドーが金髪(だったかな)を隠したショートヘアのカツラを男が似合わないと言うシーンがあるが、あの髪型はまさしく前作『女と男のいる舗道』のアンナ・カリ-ナ。〕男にとってはなんとも理不尽なこの現象を、ゴダールはラスト、映画の中において復讐をする。しかし「死は愛を失うだけ」という言葉どうり、それが空しいだけのことだとゴダールが一番知っている。同時に映画造りにおけるメッセージも載せる。露骨に商業主義のプロデューサーを批判しながらも、その中で果敢に自分の作品を造り続けたフリッツ・ラングにゴダールの敬意を感じる。 |
|
R&A さんの 最近のクチコミ・感想
軽蔑(1963)のレビュー一覧を見る
|