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タイトル名 |
パリのランデブー |
レビュワー |
R&Aさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-05-13 14:16:02 |
変更日時 |
2010-05-13 14:20:26 |
レビュー内容 |
ロメールらしいかわいい恋愛コメディ3篇。 ■「7時の約束」 会うはずのない3人が出会うべくして出会う。そんなアホな!な偶然。この「偶然」ってのがロメール映画の重要な鍵。さらに他人の財布を拾って直接届けにきて意気投合しちゃう女二人ってのがいかにもロメール映画のリアル。「偶然」がドラマを作り人生を豊かにしてゆく。 ■「パリのベンチ」 ああ、ここでも言ってる恋愛哲学。日を変え場所を変え延々と続く会話の中に女の哲学が明示される。そして言ってることに思いっきり矛盾する行動というオチ。この無情なオチに愕然とする男は私でもある。 ■「母と子」 母と子の話ではなく、展示されているピカソの作品「母と子」をナンパの(正確にはナンパ前の準備段階)道具にする下心全開男の話。といってもロメールの男たちはたいてい下心全開なのだ。けっきょく何も得るものがなかった男が最後にぼそっと言う。「それでも無駄ではなかった」と。このセリフは3つの短編全てを締める言葉でもある。もっと言うとロメール作品全てに当てはまる。無駄ではない。いや、無駄なんてものは元々無い。何がしかの教訓を得た。そう思うことでまた楽しい人生が始まるのだ。 |
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