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タイトル名 |
ラスト・クリスマス(2019) |
レビュワー |
あばれて万歳さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2020-08-26 06:22:09 |
変更日時 |
2020-08-26 06:33:48 |
レビュー内容 |
エミリアクラークという女優は、ルックスといい表情といいリアクションといい、漫画チックというかアニメチックというか、まるでディズニーアニメから抜け出てきたようなキャラの濃さが印象的で「世界一キライなあなたに」ではそのキャラが非常にうまく生かされていたわけですが、ファンタジーな本映画でもその魅力は存分に発揮されていたと思います。 序盤のダメ人間っぷりは同じロンドンを舞台にするブリジッドジョーンズあたりを彷彿とさせるわけですが、なんでしょうか、イギリスが舞台だとこういう女性が受けるんでしょうか?
さて、演じている役者は魅力的、音楽も素敵な本映画なんですが、残念ながらこの映画には問題があります。 それはあまりにも小品すぎる事で、内容が薄い。 話を要約すると1行でほぼ全部説明できちゃうってのはあまりに内容がなさすぎます。
2019年のイギリスを舞台にしているだけに今のイギリスの世相(バスで移民は出ていけ的な事を言う客がいるシーンとかね)やブレグジット問題が反映されているのは「新しい!」と思いましたがしかしそういう枝葉を除けばストーリーらしいストーリーがありません。 「落ち込んでてダメ人間になっていた彼女が不思議な体験で見事復活する」ほんとにそれしか内容がないのです。 心臓移植の話が出た時点で、彼の正体は完全にネタバレしているわけですが、話のキモがそこしかないんですからもうびっくり。 普通はもう一捻り二捻りするでしょ…と思うんですが、それがない。 店主の恋なんかのサブエピソードも主人公の話と特に絡むわけでもなく、単独で無意味に浮いています。
ワムのラストクリスマスから着想を得て映画化する…というのは今公開中の「糸」と全く同じ構図のわけですが「歌詞をベースにオリジナルなストーリーを構想する」というのが無理があるというか難しいんだと思うんですよね。
役者もいいし音楽もいい、これでシナリオがよければ相当いい映画になったと思うんですが…残念です。
客観的に評価しての映画の出来としては6点程度だと思いますが、後味は悪くないですし、クリスマスプレゼントの意味も込めて7点で。 |
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