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タイトル名 |
フローズン・リバー |
レビュワー |
リーム555さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2011-07-09 00:00:22 |
変更日時 |
2011-07-09 00:00:52 |
レビュー内容 |
貧困が犯罪を生むという典型。この手の映画を見ていると主人公に感情移入してしまうため、警察がまるで敵のように思えてしまうこともあるが、本作ではその取締りがなければレイとライラの間の「境界線」は残ったままだったはずだ。ちなみに境界線という言葉は監督が使っていたものであり、この映画のテーマだという。物語の舞台はアメリカとカナダの国境でもあるセントローレンス川、密入国の手助けをして金を得るレイとライラが毎回渡ることになった凍った川だ。境界線は国境の意味に留まらず、人種や民族、格差に至るまでさまざまな問題を提起する。監督はそういった境界線は愚かなものであり、壊れてゆけばいい、と語る。その形のひとつがレイとライラの関係であり、境界線が消えた時、人は苦しい中にあっても、希望を感じられるのだというメッセージがラストのあたたかさそのものだった。観て良かった~と思えた映画です。 |
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