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タイトル名 |
セデック・バレ 第二部 虹の橋 |
レビュワー |
トントさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2014-05-14 10:44:04 |
変更日時 |
2014-05-14 10:44:04 |
レビュー内容 |
複雑な気持ちである。それは日本軍が残酷非道に描かれているからでもあるのだが、それ以上に精悍な顔立ちをした人たちが、抜けたような顔した人たちに、一掃されるからだ。文明ができ、組織ができ、今またコンピューターができ、どんどん自然とともに共生してきた人間が、非人間になりつつある。セデックパレ(真の人)は野蛮ではない。品もあり、誇りもある、戦いのために生き、私には「理想」の人間のようにも思える。しかし、本作品はそれだけのメッセージだけではない。部族の中には、日本軍の側につくものもある。そんなに単純ではないのだ。日本軍の戦争中にしたこと。それは友好を求めて、などと呑気なことを言っていたら、こっちが殺されてしまう、厳しい状況なのだから、ということも分かる。僕は世界大戦での日本軍の行いは、組織の時代が始まったゆえの非人間的行為なのだと思う。今また、きな臭い時代が来つつある。今度はコンピューターというファクターがかかっている。ますます非人間的な悲劇の起きる可能性がある。あ~、何とかならんもんだろうか・・。 |
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