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タイトル名 |
レニー・ブルース |
レビュワー |
トントさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-09-02 22:22:57 |
変更日時 |
2010-09-02 22:28:01 |
レビュー内容 |
みんな、本当は好きなんだろう?と同意を求めているような「笑い」。確かに「笑う」って行為はどこかで下ネタの対象になるような人や行為に対して、バカにしてるから「笑って」いるのであって、そういう「笑い」を求める人が見に来るのだろうから、レニーも安心してしゃべれた。ところが段々売れてくると観客も多くなり、社会的影響力を持つようになると、秩序を保つ側としてはほっとけない。秩序を守る側には、言って良いこと、悪い事がある。それが自分の欲求を抑圧してでも守っているというプライドを持っている人もいるのだ。みんな一緒なのではないのだ。でも本当の「芸」はそこを突き破る力をもっている。レニーはそこまでの芸を身につけられなかった。(ホンモノのレニーの芸はどうだったか分からない。この映画の中の喋りを聞く範囲でそう思った)報酬が上がるからと最初によその小屋から誘われた時、ここの方が気楽でいい、と言っていたレニーは正しかったのだ。彼はそこそこの小屋で司会をして、幸せな家族をつくっていた方が幸せだったろう。ただ、不幸なことに彼のしゃべりが「時代」のツボにはまってしまった。彼のつっぱりに等身大以上のヒーロー像を見た人もたくさんいたのだろう。実話らしいが何か気の毒な話だ。 |
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