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タイトル名 |
東京物語 |
レビュワー |
トントさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2025-01-26 22:44:15 |
変更日時 |
2025-01-26 22:47:55 |
レビュー内容 |
この映画、若いころに何度か観たが、 小津さんのサイレントやトーキー初期の作品を最近、よく観てて、 それで改めて、本作を見返したら、色々発見があった。
やはり思うのは、小津さんの「一人息子」があっての「東京物語」だろうということ。 「一人息子」のほうは、母親が上京してきて、競争社会の東京に失望を覚えた息子を母親が 𠮟り飛ばす話なのだが、それでも息子には人情があって、それが何よりもの親孝行だという話である。
本作「東京物語」は逆だ。それなりに東京で生活をしている子どもたちの、 いつしか親のことを事務的にこなす子供の変貌ぶりに、父親の笠智衆が落胆する話だ。 「一人息子」とは真逆だ。 この話の続き(京子と父親の話)が「晩春」になるのだろう。
小津さんの中で、映画で描いた家族は、現役時代、ずっと生きていたのだろう。 |
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