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タイトル名 |
無法松の一生(1943) |
レビュワー |
wayfarerさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2019-11-25 21:48:50 |
変更日時 |
2020-06-14 02:41:58 |
レビュー内容 |
どうしても三船敏郎版と比べてしまいますが、私はやっぱり阪東妻三郎版が好きです。
三船敏郎は、誰もが愛する映画ならではキャラクター(松五郎)を完璧に演じていましたが、一方で「現実にはこんな人間はいないだろう」と思わせる面がありました。
阪妻の無法松は「昔はこんな人もいたのかもしれない」と思わされる、「人間」が画面の中に存在していました。ぼんぼんが連れてきた学校の先生を、祇園祭りに案内する松五郎の嬉しそうな表情が忘れられません。
それはそうと、松五郎が吉岡夫人に自身の葛藤(恋情)を叫ぶように伝える雪のシーンが国の検閲でカットされてしまったのが余りにも残念です。あのシーンがあると無いとでは、人間を描いた作品としての深みが全然違うと思います。
なんて勿体無いことをしてくれたんだろうと恨めしく思います。 |
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