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タイトル名 |
どこまでもいこう |
レビュワー |
たきたてさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2014-02-24 06:50:03 |
変更日時 |
2014-02-24 06:50:03 |
レビュー内容 |
この作品はとにかくリアル。ノスタルジックな一面と、サスペンスな一面を併せ持っているのですが、振り返ってみれば小・中学生のときってそうだったかも。リアルに関して言うならば、映画であればクローズアップされるべきエピソードがどれもスルーされるという徹底ぶり。 例えば新聞に載った写真に盗まれたバックが映りこんでいたり、友人が母親と無理心中をしたりと、何気に衝撃的な事件が起こるにも関わらず、劇中ではそれら一連の出来事はあくまで「出来事」として処理されていくのです。 この映画を通して最も感じたことは本当にリアルすぎる時間の流れです。今日の衝撃的な出来事も、3日経てば過去の出来事となってしまうんです。 例えば、お金をぱちったバックが写真に写りこんでいるのを見たときに戦慄がはしるわけです。しかし、その事実には当事者以外、結局誰も気付きません。実際、現実もそんなもんですしね。そして、そんなことは無かったかのように、また日常を楽しむんです。野村君が亡くなってしまったときもそう。それはもう衝撃的な事件です。野村君と仲良くなっていたアキラはずっと下を向いているんです。でもその数日後、女の子からビスコをもらい、喜ぶアキラ君。どんなに衝撃的な出来事も、時の流れの中に風化していく、そんなことをわずかなシーンが示唆しているように感じるのです。 ひとつだけ難を言うならば、写真が新聞に載るとか、友人が無理心中をするとか、ありそうで実はそうそう無いことなんですよね。どうせリアルを追求するのであれば、もっとありそうで、それでいて衝撃的なエピソードを盛り込んでくれれば、忘れられない作品になったかもです。 |
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