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震える舌 - かっぱ堰さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 震える舌
レビュワー かっぱ堰さん
点数 6点
投稿日時 2024-12-28 19:30:00
変更日時 2024-12-28 19:30:00
レビュー内容
中野良子さんを憧れのおねえさんと思っていた時期があったので、この映画もいつか見るつもりでいながら見ていなかった。この映画の存在で、破傷風は恐ろしい病気だということを昔から擦り込まれた気がしていたが、映画自体は見ないで思い込んでいただけということである。
原作の後書きによれば作家の実体験をもとにしたそうで、登場人物のうち夫/父親が作家本人に相当することになる。

内容的にはホラーらしいところは何もなく、原作通りの家族闘病記である。公開に当たっての宣伝文句では「監督 野村芳太郎が推理映画から新しい恐怖映画へ挑む!」と書いてあり、今風にいえばミステリーからホラー分野に進出したと宣伝したために、ホラーという見方が変に定着してしまったのかと思った。
幼い子が体験するにはあまりに悲惨な場面が多いが、文章に書かれたことを映像化すればこうなるという範囲であって特に映画的な誇張はない。逆に原作では父親が時々幻覚を見ているような記述があり、これを映像化すれば変に超自然的な印象の映画になっただろうが、映画では疲れた父親が見た夢の範囲に収めてある。
物語の展開もかなり原作に忠実で、「小児科がやったにしてはきれいに切れてる」とか、胃の内容物を吸引しようとして詰まったが何とかしたという細かいことまで拾っている。違う点としては母親の精神的危機が強調されていることと、何とか抑えていた父親が最後に取り乱す場面が入れてあり、これで映画的な盛り上げを図ったようだった。
全体的にテーマ性はあまり目立たないが、この映画としては病気をきっかけにして家族のつながりを再確認したということだと思っておく(子はかすがいという意味か)。夫婦それぞれ死力を尽くして戦ったようでいて、本当に病気と対決したのは娘だったと気付いたのがポイントかも知れない。キワモノのような宣伝をしておいて、実際は極めて真面目な映画だった。

なお原作者としては、1970年段階での破傷風治療の記録になればと思ったそうだが、この映画は10年後のため若干ましに見える。現在は救急医療の体制も含め、当然さらに改善されているはずである。
登場人物では、中野良子さんの真摯で冷静な医師役に見とれていた。また子役の人はスタッフが虐待して泣かせたのではなく、本人が自分のなすべきことをわかってやっていたのだろうから感心させられる。よくあんな声を出せるものだと思うが、子を育てる立場の人々なら聞くに堪えないのではないか。
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