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タイトル名 |
ブルーサンダー |
レビュワー |
K&Kさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2025-03-11 22:28:24 |
変更日時 |
2025-03-11 22:38:46 |
レビュー内容 |
“Blue Thunder”邦題まま。架空の攻撃ヘリの名前で『青い雷鳴』の意味。 子供の頃「ブルーサンダーかエアウルフか?」論争が起きてました。ヘリ、テーマソングの格好良さは甲乙付け難く、渋いロイ・シャイダーと寡黙なJ・M・ビンセントもどちらもアリ。でもリアル路線でアメリカのセブンイレブンが映るブルーサンダーの勝利だったかと。 さて、テレビで大きなボカシの入っていたセクシーお姉さんのストレッチが、DVD版は完全ノーカットで入っていて驚きました。あぁ、こんなにアップで映ってたんだ。長生きはするものですね。
暗視カメラと収音マイク、ウィスパーモードの組み合わせは、都市型犯罪にヘリがどれだけ有用かを見せ付けてくれました。カッコイイ。そして怖い。映画公開から一年後に控えるロス・オリンピック。その警戒用に開発されたこの機体。頭の向きと機関砲が連動する装置など、一部は当時でも実用化(AH-64アパッチ攻撃ヘリ)されていた技術のようです。 恐らく当時のアメリカは、世界最高峰の攻撃ヘリの技術を持っていて、東西冷戦下、その技術の全容はベールに包んでいたと思われます。本作のような映画で、実際の技術と架空の技術を織り交ぜ、仮想敵国に対し、とにかくアメリカは敵に回したら怖いんだぞって、そんな印象を植え付けていったのかもしれません。
映画は単純なヘリ・アクションではなく、サスペンス要素が高く、結構見応えがあります。敵に捕まったライマングッドが可哀想で… そして後半は怒涛の空戦シーンの連続。警察ヘリにF-16、軍用の重武装ヘリと、いろんな敵と戦ってちょっと長すぎるくらいのエア・アクションを観せてくれます。F-16との空戦はモロ“当時の特撮”ですが、それにしても結構がんばっている方です。都市部でジェット戦闘機が暴れる映画って、他にあまり無かったと思います。 CG全盛期の時代ですが、本物はやっぱり迫力がありますね。ヘリの実機と模型、特撮を駆使した撮影技術に、当時の撮影クルーの知恵と技術と適度な妥協が感じられます。警官に捕まったケイトを助けるブルーサンダーの画。この機体案外小さいのに、この迫力。どんなに時間とお金を掛けたCGでも創り出せない、本物の力強さと美しさがありますね。 |
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