4.野村芳太郎監督という人は、特定の人物に焦点を当ててその内面のドロドロなんかを描かせると本領を発揮するのに、豪華キャストの上品な群像劇みたいなものをさせると、途端にダメになるんですね。前年の「配達されない~」とこれを見ると、よく分かりました(その後、性懲りもなく「危険な女たち」をやってしまうわけですが)。とにかく、場面設定も脚本も全部が陳腐で、清張ものならテレビの2時間ドラマでもこれより優れた作品はいろいろあります。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 4点(2017-03-26 22:36:52) |
3.片岡孝夫が演じる病院の二代目院長がとにかくお坊ちゃんでした。その犯行のやり口の適当なことと言ったら…。何気なく観ていても、あちらこちらに証拠を残しまくっているのが分かる。「わるいやつら」って云うより「マヌケな奴」とか「バカな奴」って映画じゃないの、と終盤近くまでは思っていました。でも、一応どんでん返しがありましたね。わるいやつは院長だけじゃなかった。あの院長には「坊やだからさ…」という有名な台詞が似合いますね。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-01-21 16:55:49) |
2.原作者の松本清張が自ら製作に参加したサスペンスで、監督は「張り込み」や「砂の器」など数々の松本清張サスペンスの名作で知られる野村芳太郎。松坂慶子や梶芽衣子など出てくる女優は綺麗だとは思うし、終盤のやたら豪華な面々がチョイ役で出演しているのも面白かった(とくに佐分利信の裁判長は思わず同じ監督の「事件」を思い出してしまう。)のだが、全体的に見るとなんか二時間ドラマでもいいようなありがちなストーリー展開で、院長役の片岡孝夫にそんなに魅力があるとも思えないし、演技もはっきり言って微妙で、野村監督の演出も精彩を欠いている感じで映画としては正直あまり面白くなかった。最近(2007年)米倉涼子主演で連ドラ化したけど、米倉涼子が個人的にあまり好きでないのもあってあまり見る気にはなれない。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-01-05 23:59:31) |
1.《ネタバレ》 題の通りに主役の片岡孝夫を含めたほとんどの登場人物が「わるいやつ」。従って、色と欲がらみの騙しあいになるわけですが、そのほとんどが「嘘ついてた」とか「裏切った」レベルなので先の読めること読めること。感情移入できないキャラばかりで2時間強は、ちょっときつかったです。先が読めると書きましたが、佐分利信がこの役で出てくるとはまったく読めなかったので、サプライズに免じてプラス1点しときます。 【KYPA】さん [映画館(邦画)] 4点(2007-01-06 23:06:37) |