カッコーの巣の上での投票された口コミです。

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カッコーの巣の上で

[カッコーノスノウエデ]
One Flew Over The Cuckoo's Nest
1975年上映時間:133分
平均点:7.68 / 10(Review 383人) (点数分布表示)
公開開始日(1976-04-03)
ドラマ医学もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-09-08)【イニシャルK】さん
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監督ミロス・フォアマン
キャストジャック・ニコルソン(男優)ランドル・P・マクマーフィ
ルイーズ・フレッチャー(女優)ラチェッド看護師長
ウィル・サンプソン(男優)チーフ
スキャットマン・クロザース(男優)
ブラッド・ドゥーリフ(男優)ビリー
ダニー・デヴィート(男優)マティーニ
クリストファー・ロイド(男優)テイバー
ヴィンセント・スキャベリ(男優)フレドリクソン
アンジェリカ・ヒューストン(女優)(ノンクレジット)
ソウル・ゼインツ(男優)(ノンクレジット)
脚本ボー・ゴールドマン
音楽ジャック・ニッチェ
撮影ハスケル・ウェクスラー
ビル・バトラー〔撮影〕(ノンクレジット)
ウィリアム・A・フレイカー(追加撮影)
ロバート・M・スティーヴンス[撮影](カメラ・オペレーター)
製作マイケル・ダグラス
ソウル・ゼインツ
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術ポール・シルバート(プロダクション・デザイン)
ウェイン・フィッツジェラルド(タイトル・デザイン)
衣装アギー・ゲイラード・ロジャース
編集シェルドン・カーン
リンジー・クリングマン
アーサー・コバーン(編集補佐)
字幕翻訳太田直子
菊地浩司(NHK)
あらすじ
マクマーフィは病をいつわり、検査目的で、刑務所からオレゴン州立精神病院に入院となる。病棟は、専制的な婦長が管理し、患者は彼女に唯々諾々と従っている。そんな患者達をみたマクマーフィー苛つき、彼らの生気を取り戻させようとするが…。
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4.《ネタバレ》 本作は1975年の映画だが、描かれる物語の舞台はそこから12年遡る1963年のオレゴン州だ。そのことを映画は冒頭、さりげなく表示する。何故わざわざそんな但し書きが必要なのか、何故この物語が12年前のものでなくてはならないのか、観る者が漠然と抱くその他愛のない「何故」が、やがてマクマーフィーのこめかみに容赦なく刻み込まれる縫合痕へとゆるやかに帰結する。そのワンショットが静かに示す絶望。この映画はそうして人間の希望と絶望を丹念に描く。だがそこに安易な解答は一切用意されない。刑務所から精神病院に移送された主人公マクマーフィーが詐病か否かについて、彼を担当する医師が明確な診断を結局下さぬように、映画もまた最後までその答えを留保したまま終わる。描かれるのはただ、レジスタンスの英雄然とした彼の立ち居ふるまいと、カナダへの逃亡という夢物語を雄弁に語りながら結局はその巣にとどまり続ける彼の姿だ。物語の終盤ついに脱出口を眼前にしたマクマーフィーはしかし、自分との別れを惜しむ若者ビリーの一夜につきあう名目で深酒に酔いつぶれ眠り込む。やがて夜が明けても、今度は不幸にも自死に追い込まれたこの若者の仇を討つため、巣の上で手を振り外界へと促す雌鳥たちに背を向ける。だがはたしてその逡巡と失敗は彼にとって本当に繊細なビリーを庇護するため敢えなく選択された決断だっただろうか。映画が表立って描くのは、医療の名の下に人間がその意志を切除されるロボトミーの悲劇だ。だが一方でミロス・フォアマン監督はより根深い悲劇の可能性をも示唆する。手術が行われるよりずっと以前にマクマーフィーの「翼」はすでに自身の手によって無惨に切り取られていたのではなかったか、と。映画が最後に祈るように見据えるのは、マクマーフィーの奪われしその「翼」を引き継ぐべく鉄格子を破り、羽ばたくように外界へと巣立っていく大男チーフの姿だ。彼が力強い足取りで目指す先は、おそらくマクマーフィーが夢見たカナダの地だろう。自由へと飛び立っていくチーフの大きな背中は、ついに脱出口をくぐることなくそれでも最後までそれを願いそして夢見たマクマーフィーのその小さな背中でもある。大きな大きなチーフの背中に乗り、マクマーフィーは死してようやくカッコーの巣の上へと解き放たれるのだ。彼が見た絶望と、そしてその先に見据えつづけた希望とをたずさえて。
BOWWOWさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-09-17 23:20:56)(良:2票)
3.《ネタバレ》 精神病院の実態を告発した原作を、自身もナチスによって人権を著しく侵された経験をもつミロシュ・フォアマン監督が人間の尊厳を大いに謳いあげることで名作へと昇華させた作品。主人公マクマーフィが正しいか正しくないかは関係ない。体制が人間の尊厳を奪うことに対する切実なる問題提起をマクマーフィを通して描き出したにすぎない。今、正しいと思っているさまざまな体制もまた本当に正しいのかと考えさせられるほどに、この作品は色褪せない現実感を持っている。あの忌わしきロボトミーですら正しいとされた時代があったことを考えると、人間のつくりだすものに真に正しいものはあるのだろうかという陰気な気持ちにもさせられる。ラスト、マクマーフィは潰されるが彼の意思を一人のインディアンが継承することで多からず爽快感を味わうことができる展開としているが、人間の人間としての権利を奪われたらソレはすでに人間ではなくモノである、とでも言いたげな殺人のシーンが痛々しく突き刺さる。
R&Aさん 7点(2005-01-13 13:45:45)(良:2票)
2.《ネタバレ》 「誰よりも彼を理解している彼女が誰よりも嫌われているからね」という台詞の恐怖。どんな環境にも当てはまる恐ろしさだ。きわめて政治的かつ暴力性を帯びた、ラチェッドを象徴するような台詞だと思う。弱者を抑圧することを何よりも重視する、押さえつければ体制は保たれるという奢り、過ち。いつの時代も同じような過ちは繰り返されますね。
カニばさみさん [DVD(字幕)] 7点(2016-12-11 02:49:21)(良:1票)
1.はたして何が良いことで、何が悪いことなのか……なにもしないほうがいいのか、なにかしたほうがいいのか、思い出を作ったほうがいいのか、そっとしておくほうがいいのか……。私にはわからなかった。でも、みんなで病院を脱走?して、釣り船に乗って騒いでいたあの思い出は忘れられないかけがえのないものになったはずだと信じたい。そんな映画。
元みかんさん 7点(2004-04-10 21:10:38)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 383人
平均点数 7.68点
020.52%
110.26%
251.31%
3123.13%
482.09%
5246.27%
6318.09%
76516.97%
88321.67%
98421.93%
106817.75%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.18点 Review16人
2 ストーリー評価 7.92点 Review25人
3 鑑賞後の後味 5.92点 Review27人
4 音楽評価 6.61点 Review13人
5 感泣評価 6.15点 Review13人

【アカデミー賞 情報】

1975年 48回
作品賞 受賞 
主演男優賞ジャック・ニコルソン受賞 
主演女優賞ルイーズ・フレッチャー受賞 
助演男優賞ブラッド・ドゥーリフ候補(ノミネート) 
監督賞ミロス・フォアマン受賞 
撮影賞ハスケル・ウェクスラー候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ジャック・ニッチェ候補(ノミネート) 
脚色賞ボー・ゴールドマン受賞 
編集賞リンジー・クリングマン候補(ノミネート) 
編集賞シェルドン・カーン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1975年 33回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演女優賞(ドラマ部門)ルイーズ・フレッチャー受賞 
主演男優賞(ドラマ部門)ジャック・ニコルソン受賞 
監督賞ミロス・フォアマン受賞 
脚本賞ボー・ゴールドマン受賞 

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