4.この監督らしさ全開の真っ白な世界でのたった二人の人間ドラマ。というか、コメディなのかなんなのか、見たこともない映画です。嫌な記憶の積み重ねで、人格っていうのは形成され、今の自分を作っているのだな、と感じました。見事にふざけた映画。嫌いじゃないっす。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-03 17:48:20) |
3.《ネタバレ》 この監督はハリウッド式の予定調和とはひと味違ったものを見せてくれるところがいい。本作はその思い切りの良さがまるで筒井康隆の漫画作品のようだ。“すべてが消えてゆく”というテーマでどこまで押し切れるかが見物だったがよく突っ走りきったものだと感心した。個々のギャグは原始的なれど二人が置かれた状況が極端なのでスラプスティックとして充分成立しているように思う。少女のキャラなんかも辛口で気持良い。結末も悲惨すぎず甘すぎずほどよい感じ。大作SFのCGに飽きていたせいかこの作品での要所を押さえた使い方は新鮮に感じた。音楽もべたべたまとわりつかずサラッとしていて爽やかだ。 【皮マン】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-02-12 16:00:12) |
2.サスペンスを期待して見た人には肩すかしを食らうだろうが、 自分にはそんなに悪くなかった。 白を基調としたスッキリした画面はCUBEにも通じるところがあり、 この人のセンスは好きだ。 ただラストはもう一捻りほしい。 【カタログ】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-06-03 13:11:37) |
1.《ネタバレ》 よくできた映画だと思う。基本的にはコンプレックスを持った幼馴染の友情の話。エンディングの後どうなったかは置いといて、本物の友情が生まれたってことでしょう。状況設定抜きにすれば、1人よがりで傲慢な男が相手の気持ちがわかるようになり、引きこもりで気弱な男が自覚に目覚め強くなっていくという青春映画の基本を描いている。ナタリ監督作品ではあるが、CUBEと比較すべきジャンルの映画ではないし、むしろナタリだからこその楽しい描き方であったと思う。 【ぼぎー】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-04-04 03:23:27) |