4.《ネタバレ》 この作品、やっぱり真の主役は太陽なんでしょうなぁ。わざわざサールや船長が、顔の皮がめくれるほど凄まじいまでの太陽光を浴びて、ある種のカタルシスを味わっている時、同様に観客もまた大スクリーンと迫力ある音響で「太陽」を味わうわけです。ストーリーは前半と後半で大きく異なります。前半は基本的なストーリーラインに乗った、わくわく感に満ちた展開で進んでいくんですけど、後半からは突如ホラー的展開になり、サブリミナルだのエフェクトだの、なんやらトリップムービーみたいなことになってきます。このお話の基本部分はギリシャ神話のイカロスから来ていて、そのイカロスに対しての「5人目の人」が、自然に逆らうな、運命に従え、と喚き立てる、要は単にそれだけの話なわけで、別に難解なところはなにもないと思います。この作品がやりたいことはつまりは「体感」なわけです。変な理屈うんぬんはおいといて、漆黒の宇宙に浮かぶ、生命の母と殺人的破壊力の2つの顔を持つ太陽を体感する、そういう作品です。その体感の中で、観客が感じとったものから何かしらの意味づけが出来ればそれでいいわけです。ダニー・ボイルさんが、もはやどうしても過去の傑作から逸脱出来ない現在のSF映画の中で、いかに新しい事が出来るかということで挑戦をしたのが本作なんですね。間違いなく一般受けはしない、大半の人はたぶん駄作というに違いないこの作品、僕は駄作というより意欲作って言いたいですね。 【あろえりーな】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-05-04 20:25:35) (良:4票) |
3.ハードなつくりで、腰を据えて見ればなかなか面白い。最後の太陽が昇るシーンは感動できた。ただ、一体何が行われているのかわからないシーンが多い。知らない間に、1号機とドッキングしていたし・・。最初の計画通りミッションを遂行すれば良かったのにね 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-12 14:01:33) (良:1票) |
2.題名にある「2057」って2057年っていうこと?ここ20年ぐらいSF映画の年代付けってなんでほんの数十年先にするんだろう?そんなすぐ先にそんな事になってる訳ないだろうに、ホント。そして昔から宇宙ものの映画は太陽系内の話になると「2001年宇宙の旅」みたいに観念的なものとなり、太陽系外の話になると「スターウォーズ」にたいにご陽気映画なる傾向がある。どうしてかなー?そしてこの「サンシャイン2057」は太陽系内の話なのでやはり観念的なストーリーになっている。観念的って言っても「太陽の寿命は自然の摂理に任せるべき」or「人類延命のためにはそれをも操作すべき」っていう昔からお決まりのようなお題目ではあるけれど・・・。イイ線行ってるとは思うがもう少々映像を分かり易くして欲しい。宇宙船の全体像とか宇宙船の今置かれている状況の映像とか分かり易い説明映像がもっと欲しい。でもね、日本人が船長なのはね、日本人として○です、笑。 【メロメロ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-07 14:32:45) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 映像といい、話といい、一風変わった感じで、なるほどダニーボイル監督だなぁ という印象でした。
太陽に対する恐れと憧れ、宇宙船の中の閉塞感・外に出たときの圧倒的大空間への 恐怖など、映像的にはいいなぁと思えるシーンがたくさんありました。 でも、お話やキャラクターがそれについていってないというか、薄味すぎる 感じはありましたねぇ。なんでそんなに使命感に燃えてるのかがイマイチ伝わって こない為(地球のシーンがほとんどないため、地球滅亡が胸にせまってこないんですわね)任務の為仲間をすぐに「人減らしする計算」を始めたり、殺すことを決断できたりするこの人たちに、どうも違和感があるのは私が単にセンチメンタルなだけでしょうか??まあ、やらなくちゃ地球が滅亡するんだから、そりゃ、必死になるのは わかるんですけど、、その割にはうっかりミスが多かったり、危険予測が甘かったり のシーンが目立ちましたね。イカロス一号からの密航者がいることに気が付くのが 遅すぎませんかね・・・。というか、誰も見張ってなかったんかい!! 結局、みんな「死にたがり」なのかい?と思うくらい真田広之はじめあっさり自分の 命はあきらめるし、その辺がねぇ・・・・。地球を滅亡から本当に救おうとしている 人たちとしてはあまりにも、暗い人たちでしたねぇ・・・・。イカロス一号 の映像のフラッシュバックは本当に薄気味悪かったです。 【やわらか戦車】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-25 14:39:02) (良:1票) |