4.《ネタバレ》 結末に納得のいくような伏線もないためなんとも煮え切らない感じ。世にも奇妙な物語的なフェイドアウトで終わるため最後にタモリが出てくればおおそういうことか(どういうことだ)と無理矢理納得できた気もする。これは藤原竜也以外の人物はみんな空想の人物なのではと深読みしてしまいたくなります。まあ結末には納得いかないですが、出てる俳優陣は粒ぞろいなので安心して見れましたし落ち着いた雰囲気で楽しく見れたので満足です。 【映画大好きっ子】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-04-07 23:33:21) |
3.《ネタバレ》 ぼーっと観ていると流れて行ってしまうような薄味のストーリーなんだけど、不思議と引き込まれました。居候を含めてマンションの一室に同居している5人の男女は表面的には見えにくい傷や弱みを持っている。一方でその傷の中味を見せ、一方でお互いに侵食しない関係性を見せる。都市生活の基本である表層の付き合いと匿名性が、同居している者同士の中でも成立している。テーマはその距離感で、何気なく重たいことを言ってます。どこが良かったか明確に言えないんだけど放っておけず、珍しく2回見直した作品でした。タイトルの「パレード」だけど、行進する面子と観客の間にはその場を共有していること以外に必然がありません。場は賑やかでも、他人の関係性の中で距離を取って眺めているのがパレードです。都市生活者はたとえ同居人であっても、パレードの主体であり、客体である。原作は読んでいないので自信ありませんが、そんな意味なのかなと思いました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-06-23 21:38:43) (良:2票) |
2.全く予備知識なしに観てもらいたい作品。役者勢もそれぞれの味があり、話もなかなかおもしろく、もっとヒットしても良かったのに!と久々に思った良作だと思います。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-04-04 23:04:20) |
1.《ネタバレ》 キャスティングが良かった。小出恵介と香里奈が役柄もあるが強烈な存在感を放っていて、二人の演技で全体がより引き締まった感がある。突然現れて波紋を起こす謎の少年サトル役、林遣都の雰囲気や容姿もハマっていて金髪にしたことで更に謎めいた印象が増している。 見知らぬ男女が都会の片隅で部屋をシェアして共同生活を送るというまだ日本では馴染み薄い設定に加え、確固とした将来設計があるでもなし時間は無限にあると信じ、ただその時を刹那的に生きる若者特有の気だるさとある種退廃的な空間を隠し取りをしているかのように魅せる。 メインの登場人物の4人がどのくらいの期間共に生活をしているのか分かりずらかったが、劇中のセリフ「うわべだけの付き合い」かと言えばそうとも言い切れない。見知らぬ他人同士が寝食を共にするためには、多少なりとも仮面を被らなければ上手くはやっていけない。表面上だけにしろ気のおけない関係性は築かれていると思った。 そう考えれば、現代の複雑で屈折した社会においてこの若者達の繋がり方はこれで正解なのかもと思わせるその「無関心さ」こそが真の恐怖なのだろうか・・・ 【LORETTO】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-03-06 11:35:03) |