10.ある合コンの席で若いイケメン君と映画の話しになった。彼はアル・パチーノの大ファンだと言う。オッケー私もだゼ!マイケル・コルレオーネの孤独について熱く語ろうじゃないの!と勢いこんだら、イケメン君、「ゴッド・ファーザー」は見てないと言う。「スケアクロウ」も「スカーフェイス」も「狼たちの午後」も。んもー!じゃなにが好きなのよと思ったら「セント・オブ・ウーマン」だと言う。特別印象に残った映画ではなかったけど、先日久しぶりに見たら確かになかなかよかった。孤独で頑固で、見ている分にはおもしろいが深く付き合って振り回されるのは真っ平なチャーミングなオヤジをあれ程上手く演じられるのはパチーノの力量だろう。しかしやっぱり私は若い頃の方が好きだな。勿論イケメン君には「サイコーだよね!あの映画!タンゴを踊るシーンとフェラーリぶっとばすシーンが大好き」と同調しておいたが、その後連絡はない。 【黒猫クロマティ】さん 7点(2003-10-31 11:50:51) (良:1票)(笑:3票) |
9.《ネタバレ》 ラストで何かをやらかすんだな、と途中からバレバレだったが、そのラストが想像を越えて素晴らしかった。実はそこまでの展開に少々辟易していたところに、特大のカウンターが飛んできた。思い浮かんだ諺が「○○とハサミは使いよう」。でも、素行の良し悪しは別にしても、正しい「道」を示してあげるのが大人の仕事。戦場で最も必要とされる精神を元軍人らしく展開して若い「戦友」を救う。もの凄い局地戦で大勝利を収めたという印象だ。あの演説だけで、平均点が2~3点は上がってるんじゃないかな。私は年齢的にはいい大人だけど「正しい選択ができることは、魂の高潔である」という訓示は重く受け取りました。タイトルは「女性の香り」です。たぶん「女好き」という意味です。劇中のアル・パチーノがまさにそうだが、これって歳をとっても精気盛んな男であれ、ということだろう。そして、たまにはそのエネルギーを若者を導くことに使え、と…。作品世界を象徴しているかどうかは別にして、ユーモアが効いた面白いタイトルです。ベタなラブストーリーを想像させて損してるけど…。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-14 13:30:35) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 これまた奇妙に味わい深い作品でして、でもその味わいというものが、作品として成功によるものなのか失敗によるものなのか。という言い方をする時は要するに、多分後者なんだろう、と思っている訳ですが。だって、このアル・パチーノ演じるオヤジ、本当はもっとストレートに“頑固でワガママ”なヒトだと思うんですけどね。少なくとも映画の前半は、もっと素朴にイヤな奴であっていいと思うんですけど(で、最後の最後に光って見せればいい)。ところがところが、最初からアル・パチーノ節全開、貫禄出しまくり、最初っから「このヒト、只ものじゃない、何かあるな」と思わせてしまう。実は何も無いのにさ。てっきり、この映画は「変人であり賢人である隠者のようなジジィと付き合ううちに世界の広さに目覚めていくクリス・オドネルの成長物語」という趣向かと思っちゃうところですが、さにあらず。どっちかってと、アル・パチーノの“成長物語”なんですね。ワガママばかりのジジィ、しかし実は視力を失ったことで世界に絶望しているジジィが、最後に若者のために一肌脱いで見せる。そこが感動的。感動的なのはいいけれど、アル・パチーノが異常なまでに見せつける貫禄にはどうも違和感があるのです。「弱さ」を乗り越えてのラストのはずが、その「弱さ」が見えない。だから、この映画、変。その変な感じが、奇妙な味わいでもあるんですけどね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-06 21:03:30) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 全盲の元軍人と、彼の世話をするためにやってきた高校生との友情ドラマ。 両者とも、現在の自分に大きな問題を抱えているというところがポイント。 とにかくアル・パチーノのキャラが強烈で、プライドの塊、我が儘、自己中、へそ曲がりと、 観ているだけで結構疲れるのだが、それが本作に妙味と面白さを与えている。 ただ劇中で、彼は若い時からそうだったように描かれているが、 昔は人格者で一族の誇り→失明してから性格がひねくれた、としたほうが、 一番の見せ場で彼の訴えかけるセリフに、もっと説得力が増したと思う。 高校生が抱える問題にも、その設定に関して多少の「?」はあるが、 「友情」というテーマはしっかりと表現されている。ラストに盛り上がりを見せる良作。 タイトルだけはどう意味があるのか、よくわからなかった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-09 09:12:05) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 いやいや大人はこうあるべき!最後に歓喜の声をあげる生徒達が清々しい。彼等は誰が一番勇気ある行動を取っているか分っている。それが認められる世だと示してやらねば。でなければ「勇気より要領」と考えるようになってしまう。この話は「庇い合い」ではなく「魂の高潔」の話だと思う。問題の根本は校長の態度。学校は「教育」の場であって「裁判所」じゃないのよ。校長は判事じゃないのよ。教育者なら実行犯に「罪に問わないから名乗れ」など促すべき。生徒を脅すなんて卑劣な行為はやるべからず。三人組は本当にバカタレ。高潔さと勇気があれば、級友を救う為に「俺がやった」と名乗っただろう。イキってるだけの幼稚なガキ。チャーリーは「見てない」ではなく「言えない」と言った。どんな時も彼は嘘をついていない。フランクの言葉は「こんな子を学ばせてやってくれ。それが教育の筈だ」という懇願である。文句言うだけの大人と少し違う。正しいから皆が納得した。エロ話をよくしてたのは「死の覚悟」をしつつも生(性)にしがみついてた現れでしょうか。根っから「嫌な奴」じゃないのは姪の態度から分ります。パチーノの演技はさすが。過去が詳しく語られなくとも(全部長男主観)一番苦しんでいるのがガンガン伝わってきた。でも、彼に対等なクリスの演技が良かった。チャーリーは頭良いけど少し気が弱い。金持ち級友は好きじゃないけど羨ましかったり。迷っても純粋で聡明な17歳を自然に演じてた。出ている女性はみんな美人。香りも含めて誰がタイプか考えるのも面白いかな(笑)(シーモアが若くてびっくり!ランディはDr.コトーに見えちゃった;) 【果月】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-12-16 15:07:42) (良:1票) |
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5.アル・パチーノが上手いのと、ジャック・ダニエルが美味いのは、ずいぶん前から知っている。 【代打、八木!!】さん 7点(2004-09-13 08:25:30) (笑:1票) |
4.普通に良かったと思います。アル・パチーノが校長をやり込めるシーンはぞくぞくしました。でも特に感動しないんですよねぇ。あまりアル・パチーノの役が好きになれなかったからかな?途中、甥の喉仏を潰してやろうかとか言うシーン、自分は名前を間違えても平然としてるのに、他の人が間違えるのが許せないというのは酷いと思います。あるいは、それを口実に甥の言葉に対する怒りを表現したのかもしれませんが、だとしたらそれはもはや卑怯ではないかと。 【あさしお太郎】さん 7点(2004-09-01 03:50:00) (良:1票) |
3.冒頭でキャストあらかたのキャラがわかりますから、着地点は(お説教っぽくなる点も含めて)おぼろげに見えてきます。それだけにストーリーの内容がいかに引き込まれるものか、ということが第一と思いましたが、アル・パチーノの粋な感じを中心に見事に引き込まれました。兄の家、タンゴ、フェラーリ、自殺、演説など印象に残りますが、中でもオーラスの家に帰ったときが印象深いです。 【まつもとしんや】さん 7点(2003-12-10 15:41:47) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 ストーリーは悪くは無いけど、それほど感じるものはなかった。アルパチーノの演技も、かなりハナについて好きになれなかった。演説の部分に関しても、唐突な感じがしてしまった。それでも、最後の最後、旅から家に帰ったアルパチーノが大きなバッグを持ったまま三輪車に乗る姪に話しかけるシーン。あれにグッと来た 【永遠】さん 7点(2003-11-20 03:00:27) (良:1票) |
1. アル・パチーノ念願のオスカー受賞を果たした会心の一作!と言いたいところだが、正直コレで受賞させるんなら、もっと早くに受賞させろよって感じ。ちょっとエキセントリック過ぎて尾いていけない。クリス・オドネルは昨今チンピラみたいな若手俳優ばっかりの中にあって初々しく清潔な青年を見事に演じきって嫌味が無くグー。「ビバリー・ヒルズ・コップ」でブレイクしたM・ブレストのベストだとは思うが、パチーノのベストとは到底思えない。 【へちょちょ】さん 7点(2003-01-02 15:51:33) (良:1票) |