4.《ネタバレ》 列車の屋根に無断に乗り込み、強い雨風を凌いで、アメリカに不法入国するヒスパニック達。アメリカに行けば希望があるとは限らない。だが暴力と貧困と汚職が根強い祖国に残っても希望も未来もないのは確かだ。幼い少年ですら真っ当に生き残るためにギャングに入る現実。そしてどこまでも地の果てまで裏切り者の主人公を追いかけてくる絶望感。彼が蜂の巣にされようが、多くのものを失ってまでアメリカに辿りつこうが、ヒロインにはハッピーエンドとは程遠い困難が待ち構えているだろう。共倒れしたくないからと、国境に壁を作ろうとする大統領。明日も分からない彼らに寄り添っているため、蝕まれているアメリカ側を忘れそうになるが、善悪を二分にできない複雑さは双方の血と涙と犠牲によって作られている。 |
3.《ネタバレ》 この映画を『ジョニー・マッド・ドッグ』の直後に鑑賞したので、少しは救いがあったように感じました。俺はいいけどお前はダメ的なジャイアニズムでまだ幼い彼らを支配し、せっかく愛に目覚めた正義を報復として殺めるギャング、、、。明日の無い国から"自由"があるとされる国へ旅立てた彼女に、せめて幸せになって欲しい。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 6点(2012-12-24 21:51:35) |
2.《ネタバレ》 セタスを初めとしたアンダーグラウンド集団の巣窟であり、警察や軍も体を成していないメキシコ。ファーストフードネイションなどにも見られたメキシコの持つ陰を題材にした映画。ギャングの描き方がカッコよすぎてゲンナリ。 もっとダーティに描くことによりギャング達に憎しみの感情を持てたし、主役二人のバックボーンもあまり語られることはなかったため、もっと感情移入できるようにしてほしかった。テーマが重いんだからもっと泥臭くて良かったと思う。 アメリカに行き着くまでにひたすら失い、悲しみを背負い続けるヒロインが真の主役と言ってもいいのかもしれない。 【シバラク・オバマ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-25 15:33:39) |
1.《ネタバレ》 あれ? スマイリーはなぜギャングに身を置いてるんだっけ? ただの憧れだったかな? あれ? カスペルとスマイリーはどういう関係だったかな? ただの知り合い? もうちょっと一人一人を丁寧に描いてくれると、カスペルの最期で泣けた気がするんだけど、こういう現実もあるのかな~?ってなくらいにしか思えなかった。映像の面では良かったと思う。7点に近い6点とお考えいただきたい。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-02 19:00:19) |