12.《ネタバレ》 “Firefox”レッサーパンダの別名だそうだ。劇中の架空の戦闘機Mig-31のコードネーム。ソ連の戦闘機(Fighter)は頭文字が“F”から始まります。フロッガーとかファルクラムとか。その法則から劇中のファイヤーフォックスは正解なんだけど、頭文字Fで始まるコードネームはNATO軍が勝手に付けた呼称で、ソ連側では呼びません。ガンダムで言うと『スカート付き』みたいな名称です。 ステルス機が世に出る以前の作品だけど、XB-70バルキリーを溶かして小さくしたようなフォルムは中々カッコイイです。ボタンを押さなくても、考えただけでミサイルを撃てるなんて、謎の超大国ソ連らしいです。当時ソ連には、超能力を使うエスパー部隊がいる!なんて、何かで読んだ気がします。ホント、何やってるのか解らない国でした。
子供の頃、テレビで何度か放送されてましたね。結構みんな観ていましたよ。もしかしたら、ダーティハリーより先に観たイーストウッド作品かもしれません。今思うと、イーストウッド主演で特撮の戦闘機ものってのが、一種独特です。前半はスパイもので、後半は空戦アクション。割合は5:5くらいですが、当時の印象だと3:7くらいに思えてて、同型機の空戦の記憶ばっかり残ってます。で、今の目で観ると、8:2くらいで、飛行機は最後にチョットだけで良いんじゃないかなぁ?なんて、作品の本質をぶち壊してしまう感想を持ってしまいます。だって後半の逃走劇が単調なんだもの… 特撮は当時の標準レベルですが、誤魔化しの利く宇宙空間ではなく、観慣れた青空と特撮飛行機は、相性があまり良くないですね。背景との相性が悪く飛行機が浮いちゃってます。
スパイものの部分は、まぁ悪くないかなって思います。ガントが演技がまるでダメなのが、ハラハラはしなかったけど、味わいがありました。任務のために無関係の密売人を殺すところとこか、命より任務を重んじる協力者たちに、冷戦状態は決して平和な状態じゃないことを暗示させます。 ガントのトラウマ、ナパームで焼け死ぬ少女。印象的でしたが、この映画の中で克服するでもなく、きっと一生背負っていくんだなって思いました。 最後は思った以上にあっさりした終わり方でした。どうしてこの映画が、同年代の多くの人の印象に残っているのか、解るようで解りません。。。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 5点(2025-02-03 22:28:57) |
11.《ネタバレ》 とにかく、イーストウッドがファイアフォックスを盗み出すまでの展開が暗いことと言ったら… イーストウッド自身がヴェトナムでPTSDを負っていて、いわば『シベールの日曜日』のハーディ・クリューガーのキャラをそのまま持ってきた感じ。ソ連に潜入してからも自信なさげで過剰反応してKGB捜査員を殺しちゃうし、いくら弱みを軍部に握られた(それも国有地占有というチンケな違反)とは言ってもなんで任務を引き受けたのかは謎。こういう心理的な苦しみを抱えたキャラはイーストウッドとしては珍しいパターンですが、ファイアフォックスでいったん飛び上がってしまうと、レコーダーに向かっていつもの諧謔に満ちた『荒野の用心棒』の名無しの男風キャラに戻ってしまうので「あれれ?」と思ってしまいます。ファイアフォックス自体はそのパイロットの思考に従って操縦されるという設定が当時は荒唐無稽でしたが、現在のAIテクノロジーの進化を見ていると「ひょっとして、これって実現できるんじゃね?」と思えてきます。二号機との北極圏での追撃戦は迫力ありますけど、やはり『スターウォーズ』の強い影響は否定できないでしょう。ちなみにMiG‐31という機番のソ連戦闘機は実在し、西側コードネームは“フォックスハウンド”ですがもちろんファイアフォックスとは似ても似つかぬ戦闘機です(ベレンコ中尉で有名なMiG‐25の改良版みたいな感じ)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-11-26 21:02:59) |
10.《ネタバレ》 30年前の作品ということを考えればテンポの悪さは止むをえないことか? そして30年前の作品なのに後半のあの迫力、なかなか見せます。スターウォーズ的なあの見せ方も悪くない。突っ込み所は多いけれど、中でも「ロシア語で考えろ」はあまりに酷い! 【フラミンゴ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2012-08-06 05:45:05) |
9.《ネタバレ》 ファイヤーフォックスに乗り込んで終われば良かったのに・・・重くさせられた気分を、その後むりやり軽くさせられたような気分です。ウォーレンクラーク演じるウペンスコイが最高に良かった。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-10-27 03:38:40) |
8.《ネタバレ》 前半はスパイ映画、後半はスカイアクション映画であり、前後半で全く違った作品に仕上がっている。 前半部分は、丁寧に描かれているのだがその丁寧さが徒になっており、スパイ映画としてはいまいち。後半部分のドッグファイトは、当時としては良かったのだろうが、今観るとチープなつくりとなっている。とはいえ、1977にスター・ウォーズが公開されているので5年後の製作された映画としてはがんばりが足りないかな。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-21 00:38:54) |
7.《ネタバレ》 戦闘機ものなので期待したが、少し肩透かしをくらった感じ。 【あるまーぬ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-07-24 15:12:52) |
|
6.東西冷戦の名残りが残るガキの時分に観れたことが幸せだったかも。今ならアメリカがロシアに戦闘機くれって言ったら、ほいほいくれちゃいそうだもんなぁ 【永遠】さん 5点(2004-10-28 23:03:13) |
5.ありそうで案外作られてなかったネタ・・・って感じの展開で、設定にはかなりの無理があるけど、それなりに観ることのできる作品だった。どうもこの機体がSFチック過ぎるのでもう少し現実的な形状・性能にデチューンしてあれば、むしろキナ臭くリアルで良かったように思う。個人的に、イーストウッドが最新鋭機のパイロット役として少々ハマってない感じがした。どうもフライトスーツ姿が貧相に思えてなりませんわ。脱出(逃走?)するシーンでは、「ダーティーハリー」の中で、ハイジャックされた飛行機に機長を装って乗り込んだキャラハン刑事が、コーパイから「失礼ですが、飛行機の操縦の経験は?」って聞かれて「いんや」みたいに答える場面が思い浮かんでちょっと笑えた。 |
4.やっぱし前半でしょうね、この映画は。冷戦後に生まれた子供たちはどんな感想を持つのかなぁ。 |
3.随分子供の頃に観た映画だったけど、子供ながらに結構楽しめたと思う。ところで追撃してきたもう一機のファイヤーフォックスとのドッグファイトの場面、パニック状態で正しいロシア語が頭に浮かばなかったら大変だろうなあ。俺だったら思わず「オーチンハラショー」とか叫んじゃいそうだよ(意味不明)。 |
2.ロシア語で考えるんだ!ってオイオイ(笑) 【トミー・リー】さん 5点(2001-05-12 11:18:26) |
1.音響、映像ともに迫力があって申し分ないのだが、それだけだったように思える。あまりに中身がなさすぎだと思う。イーストウッドのプロデューサーとしての手腕からいって例え初期の作品であると言っても、もう少しドラマ性を強くすることはできたと思う。そうすれば「ライトスタッフ」とかに並ぶ名作になり得ただろう。 【チャーリー】さん 5点(2001-04-29 11:40:23) |