4.ボーナスか解雇かという非情な選択も小規模な会社が経営難に陥ればあり得ないことでもないと思う。だがその選択を従業員の投票で決めるのはとんでもない話だし、解雇の当事者が他の従業員の家を説得に回るということは到底考えられない。たとえ職場復帰できたとしても人間関係がぎくしゃくしてうまくいかないだろう。そんなありえない設定にも関わらず、人物描写もいろいろで堂々と映画にしているのには恐れいる。これで何も得るものがなかったらつまらない映画になっていたかもしれないが、再投票の結果サンドラは何かをつかんだと思う。少なくとも鬱病は克服できたのでは・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-07-25 16:35:38) |
3.《ネタバレ》 深刻な鬱病を患い、職場を休職せざるをえなくなった中年女性サンドラ。長い療養の末、ようやく病状が安定してきた彼女は苦しい家計を少しでも楽にしようと職場復帰を決意する。だが、そんなサンドラに新たな試練が立ち塞がるのだった。上司である主任からの新たな提案。それは、彼女の復帰かそれとも16人の同僚への一律1000ユーロのボーナス支給か――。同僚たちによる多数決で一度は解雇が決定したサンドラだったが、社長に直接掛け合った結果、連休明けの月曜日にもう一度再投票することが決まるのだった。子供も抱え、精神状態も安定しない彼女、どうしても仕事を辞めるわけにはいかない。サンドラは、夫と共に自分へと投票するよう職場の同僚たちに訴えていく。果たしてサンドラは無事に職場復帰できるのか。本作は、明日の自分を守るために街を奔走するそんなサンドラの〝週末〟をドキュメントタッチで切り取ったヒューマンドラマだ。何処にでも居るような平凡な一市民の何気ない物語をこうしてクローズアップすることは確かに意義深いことだと思う。目の前の現実に押し潰されそうになりながらも必死に抗おうともがくサンドラの姿は胸を打つし、彼女に対して様々な反応を見せる同僚たちの対応もリアルで考えさせるものがある。何気ない映像がずっと続くのに、それを抜群のセンスで編集し最後までちゃんと見せきるこの監督の手腕は大したものだ。だが、一遍の映画としてみればさすがに小粒すぎやしないか。これはこれで素晴らしいことだと思うのだが、僕はもっと胸を深く貫くような、あるいは美麗な映像で自分の知らない世界へと連れていってくれるようなものを映画には求めたい。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-08-29 23:22:52) |
2.《ネタバレ》 主人公やその夫に共感できず、モヤモヤした気持ちを抱きつつ話が進むが、それでも物語に惹きつけられるのはコティヤールの巧さか。終始暗い顔をした主人公が初めてはじけた笑顔を見せる、自分の辛い状況を語るかのような暗い歌をきいて笑う車のシーンがとてもよかった。ラストの落し処もしっくりくる。 【カワウソの聞耳】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-05-01 19:27:10) |
1.《ネタバレ》 そもそも「解雇」か「ボーナス」という二者択一の設定が理解不能、そしてそれを社員で投票させるって何? フランスでは当たり前なんでしょうか? 1000ユーロは日本円で十数万。同僚を売ってまでのボーナスなのか? 生活に困窮してるとはいえみなさんそこそこの生活してるし、サンドラ家もまあまあいい生活をしているようで。という様々な疑問をさて置けば、人間模様が楽しめる良き映画でしたがね。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-12-18 23:06:04) |