4.《ネタバレ》 FBIのひよこ警部に対して静かに優しいところがかなりシブイっす。そして命助けてあげてヒーローになろうとも、けっして浮かれポンチにならないところ そこがシブイっす。 あらすじと雰囲気から察するに、寒空の下のドラマで鬱感満載であり、とても楽しめそうというものではないのに、なぜにこうも認知されて多き人に鑑賞されているのだろうという疑問に駆られてましたが、なんだ、それは解決。ジェレミー・レナーというおっちゃんが人気で呼び込み担当だったのですね。でもそれには納得、だって、このおっちゃん、地味ながら優しくかなりシブイっす。 そして後半カッコいいっす。 しかし、浮かれポンチにならない そこが重要なのです。 自分の娘の命を奪われた時の事件といちいちリンクさせることなく、一事件だけに集中させた脚本に潔さを感じます。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-08-26 21:12:14) (良:1票) |
3.なかなか恐ろしい映画でした。先住民や未開の地に限らず「自分の身は自分で守れ」という教訓のようなものを感じました。日本ではこのようなリスクは少ないと思いますが、これからのグローバル時代「世界の常識」として学ぶべき問題だと感じました。
この手の映画を見ていつも感じますが、若い女性はそれだけでかなりリスクが高いということ。大昔から戦時中などでもよく起きていた問題だと思いますが、このような状況に陥った時、男は自分の彼女を守ることができるのだろうか? 煽り運転の問題も同じで、武器を持つことが許されていない日本では今後どのように身を守るべきなのか大いに考えさせられる映画でした。少し全体のトーンが暗めの作品でしたが、社会性とエンタメ性のバランスが良くなかなか奥深い作品でした。(ラストも一応の正義が下されますし)
余談ですが、迷彩服の重要性は理解していますが、雪の地で白い迷彩服って大げさじゃない?と思っていましたが、終盤の狙撃時にコリー・ランバート(ジェレミー・レナ―)がどこにいるのか一瞬判りません。その一瞬の判断遅れで人生が終わるのですねw そのシーンをよく確認してみたら雪の上に白い服を着て普通に立っているんですよね彼って。。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-09-05 11:01:18) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 御贔屓のジェレミー・レナーだし、観る前はラストですっきり解決する雪の中のサスペンスかと思ってたんですが、しっかり社会派映画でした。 表には出てこない、アメリカ人でも知らない人が多いという、アメリカの抱える闇の部分といいますか、しかしなんでまだ先住民居留地なるものがあるのか、しかも人が生活するには厳しすぎる環境で、白人たちが利用価値無しとみなした土地なんじゃないかと思える地域なわけです。 管轄はFBI、やって来た捜査官は新人で女でひとりなんです、ここでも相当軽んじられてると思うんですが、殺人と認められなければFBIは動かない。これって無法地帯といってもいいんじゃないかと。行方不明者の数もはっきりしない、闇から闇という現実。 そんな中で事件の真相には辿り着くし、レナー扮するコリーの犯人への制裁も納得できるものだったけど、コリーの娘のことは想像するしかなく、やるせない思いが残ります。 地味で淡々とした雰囲気なんですが丁寧で訴えたいものが明確にストレートに伝わってくる映画でした、観てよかったです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-28 16:28:55) (良:1票) |
1.我々日本人にとって田舎と言えば、「自然豊かで人々は人情味に溢れ、ゆったりとした時間が流れる心の故郷(美化しすぎ?)」なのだが。 もう、アメリカの田舎って何でこんなに怖いの!? けど、この映画。「脱出」や「悪魔のいけにえ」のような『田舎ホラー』かと思いきや、ネイティブアメリカンや暴力の問題にからめて、エリザベスオルセン演じるFBI新人捜査官の成長を描く、ちゃんとした人間ドラマになってるのが良かった。 あと「この人出さなきゃ誰を出す?」って誰もが思う、グラハムグリーンの安定感も…、最高。 【チャップリ君】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-08-13 10:51:47) (良:1票) |