6.《ネタバレ》 ただのノー天気なおバカ映画かと思っていたらあらま!意外にも芯にはしっかりとしたテーマがあったんですね。ちょっと驚きでした。
ピンクを基調としたバービーワールドの映像美は最高でした。
OPの「2001年宇宙の旅」のパロディはめっちゃ面白かったんだけれど、それ以降の笑いどころがどうにも響いてこなかった。これがお国の違いってやつですかね。
男尊女卑なんて遠い昔の話で、今や時代は女性が男性を同等あるいは尻に敷く時代。草食男子が増え男は2次元やアイドルに理想を追い求め、その代わりに女性が強くたくましくなり、まさにバービーワールドそのもの。もしかしたらバービーの世界観ってこうなることを予見していたのかも。でもまあ元々女性は男性よりも精神面では強い!という認識は昔からあったようにも思えるから、そういうことも踏まえてのバービーなのかも。
この映画で初めて人魚や車椅子のバービーがいることを知ったけど、まさか妊婦までいたとは・・・Σ(*゚◇゚*)。
多種多様で個々の個性がより大切なんだというこの時代だからこそまさに「バービー」という題材はうってつけだったんですね。ただ映画としてはやはり限りなく及第点に近い出来でした。テーマやメッセージとファンタジーでぶっ飛んだ設定のさじ加減がどうにもバラスよくいってない気がしてならなかった。それと、ラストでバービーが人間になりたがる理由もなんか急展開すぎて、え!? でした。ただケン同士によるバトルは面白かったかな。 |
5.話題作でもあり、作り込みもキッチリされていると思う。 でも、映画鑑賞として楽しい時間だったかというと少し違う。ビリー・アイリッシュの歌はとても良かった。 【simple】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2024-12-28 10:55:47) |
4.《ネタバレ》 「なるほど、こういう映画だった訳ね」が正直な感想。 まだLGBTなんて言葉もなかった頃に、今で言うとステレオタイプ極まりない考えの下に考案された女の子向けのお人形さんを主人公に、ジェンダー問題を風刺した作品を作るという発想は興味深いと思った。 私が日本人だからなのか、何故にこの作品が「オッペンハイマ―」と抱き合わせでアメリカの観客に大ウケしたのか?と言う事が未だに全く理解出来ていない。 アメリカ人にしか判らない、否、日本人には理解できない両者を結びつける何らかの理由が有るのだろうか。 本作を観終わってもその答えは見付けられなかった。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-05-20 09:36:13) |
3.多くの賞レースに絡んだ話題作だけあって風刺や皮肉が効いてるなぁとは思った。日本から見れば先進国のアメリカも北欧なんかに比べたらまだまだって感じなんだろうか。ただまあ、振り返ってみるとほぼ笑ってない自分に気づく。コメディは言葉や文化の壁が大きいからしょうがない部分もあるけど、それでも笑えるものは笑えるのだから、その点に限れば並以下の出来であったと言わざるを得ないか。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-05-19 20:54:11) |
2.《ネタバレ》 全世界で根強い人気を誇る老舗玩具バービー人形。もし彼女らが意識を持ち、彼女たちだけが暮らす夢のような世界があったら?本作は、そんな特異なアイデアを独創的な映像で描いた異世界ファンタジー。監督は、僕とはあまり相性の良くないグレタ・ガーウィグ。この人の映画を観るのはこれで三作目なのだけど、やっぱり今回も見事に嵌まりませんでした。この人のあからさまなフェミニズム思想ってなんかすんごく偏ってません?自分は男ですが、この社会に当然のようにはびこる男たちの傲慢さに昔から違和感を覚えていたタイプ。「男は社会に出て積極的にバリバリ働き、女は家庭を守り子供を育てる。それこそが人類共通の真の幸せな姿だ」なんて平気で信じ込んでる男たちに心底うんざりしてきました。そんな「女は頑張った自分へのご褒美だ」と本気で考えてるような男には絶対にならないでおこうと決めた僕でも、本作の根底に貫かれる極端なフェミニズム思想にはかなり拒絶反応が……。この映画のテーマって結局、「今まで男が女を支配してきたからこれからは女が男を支配してやりましょう、それができなければもう女たちだけで生きていこうよ」ってことですよね?それってどーなんですか。なんかすごい違和感を感じたのは僕だけなのかな。この社会の分断を招き男女間の対立をいたずらに煽っているだけのような。まぁそんな極端な考えに走るほど、女性がこれまで不当に虐げられてきたというのも分かるんですけどね。とはいえそーゆーのを抜きにしても、単純にファンタジー映画としてどうなんと思える部分も残念に感じました。バービーランドと人間社会の関係がかなり曖昧過ぎて物語の世界に全く入り込めなかったんですけど。どうしてバービーランドが出来たのか?この世界が最初にあってマテル社がその模倣としてバービー人形を作ったのか?あるいはその逆なのか?現実社会の持ち主の暗い思いがこの世界に悪影響を及ぼすならとっくにこのバービーランドは崩壊しているのではないか?そこら辺の設定の詰めが甘く、自分はもはや物語として破綻しているようにすら感じてしまいました。「マーゴット・ロビーが言っても説得力がない」なんて楽屋オチみたいなネタを突然出してきたときなんて完全にすべってたし。そんなわけで、自分はこの監督の感性&思想とはまったく合わないことを再確認してしまいました。マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングの豪華共演と、ピンクを基調とした映像の創り込みがさすがに半端なかったので、+1点!! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2024-04-26 11:30:37) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 ジェンダー問題提起作として意義深いだろうが、ステレオタイプ的展開で、映画としてはどうかな。駄作ではないけど。映画界は続編だらけだから、次回作では一般論から抜け出す何かがあるんだろうとか思ったり。 KENに好かれるかどうかという価値観の執着からなかなか離脱できない様子が、意外にもだいぶ後部でも出てきて、そういうものなのかなーと思った。バービーの顔がずっとしわくちゃだなー。KENの歌う歌が何気にいいじゃん。 【ほとはら】さん [DVD(吹替)] 5点(2024-03-07 11:22:52) (良:1票) |