イル・ポスティーノの投票された口コミです。

イル・ポスティーノ

[イルポスティーノ]
The Postman
(Il Postino)
1994年ベルギー上映時間:108分
平均点:7.26 / 10(Review 127人) (点数分布表示)
ドラマコメディロマンス小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2014-10-07)【イニシャルK】さん
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監督マイケル・ラドフォード
キャストマッシモ・トロイージ(男優)マリオ
フィリップ・ノワレ(男優)パブロ・ネルーダ
マリア・グラツィア・クチノッタ(女優)ベアトリーチェ
佐古正人マリオ(日本語吹き替え版)
久米明パブロ・ネルーダ(日本語吹き替え版)
唐沢潤ベアトリーチェ(日本語吹き替え版)
斎藤昌(日本語吹き替え版)
坂口芳貞(日本語吹き替え版)
原作フリオ・スカルペッリ
脚本マイケル・ラドフォード
フリオ・スカルペッリ
マッシモ・トロイージ
音楽ルイス・エンリケス・バカロフ
撮影フランコ・ディ・ジャコモ
配給ブエナビスタ
あらすじ
無教養でむさい男のマリオは郵便配達夫に採用されるが、配達先はたった一軒・・・南米チリから亡命中の共産主義者の政治家で、ノーベル賞候補の詩人パブロ・ネルーダの仮住居だった。女性の心をつかむ文章の書き方を教わろうとマリオはネルーダに近づくが、ルネッサンス期イタリアの大詩人ダンテの恋人と同じ名前のベアトリーシェという美女と出会った時からマリオの夢は膨らみ、大詩人に近づくための努力に拍車がかかる。東西冷戦期の1950年代、共産主義の温床となったイタリア南部の風光明媚な漁村を舞台にした物語。
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【口コミ・感想】

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1
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8.心穏やかにしみじみとした、いい映画。主役マリオを演じた方は、見かけによらず脚本にも関わっている才人、誠に惜しい人でした。
白い男さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-01 10:22:00)(良:1票)
7.素敵な話なんだけど主人公がだらしなさ過ぎで感情移入出来ず!
最後の集会の所もいらないでしょ?
あんなやつになんで美人の奥さんが出来るわけ?
イロイロ言ったけど詩が書きたくなるから、、
まっいいか!隠喩!隠喩!
突っ込みさん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-10 17:01:16)(良:1票)
6.この映画、例えば、詩人の目を通してすべてを描く方法もあったかもしれない。「詩人がかつて生活を送った南イタリアの島。そこには美しい自然と素朴な人々の暮らしがあり、ひとりの郵便配達夫との交流があった。やがて詩人は島を去る。月日は流れ、久しぶりに島を訪れる彼、しかし郵便配達夫の姿はそこにはない。彼に何が起こったのか?残された妻の話から、郵便配達夫の生前の姿、生き様がよみがえる」・・・こういう、謎解き風のストーリー設計の方が、緊張感もあり、バランスいいのかもしれません。しかし。本作は敢えて、このような描き方はしなかった。しなかったからこそ、これほど独特の叙情性を持たせることができたのでしょう。映画はひとつの基準では決して語りつくせない・・・。映画の中心人物は郵便配達夫マリオですが、彼の恋愛の顛末だけみれば、何とも単純素朴すぎて、深みが感じられない、という感想になりかねない。しかし、この映画の、あまりにも素晴らしい色彩!空や海の色だけではない。屋内シーンの壁の色まで、控えめながらその色合いをアピールし、我々を魅了する。この世界の中で、マリオもまた、いわば風景の一部をなす存在。彼の素朴さこそが、存在感そのもの。そして、詩人が去り、言葉を紡ぐ者がいなくなった島で、やがて、マリオ自身が端緒となり「詩」が自ら迸り始める!・・・。やはり、この映画にはこの構成こそが相応しかったのでしょう。ちなみに、主人公を演じたマッシモ・トロイージがこのすぐ後に他界したことは、私はこの映画を観たときには知らず、後で聞いて、愕然としました。人生最後の瞬間をこの映画にかけ、しかも、あくまで個性を抑え、素朴な南イタリアの青年の姿として自らを深く沈めていったその姿。間違いなく不滅のものでしょう。
鱗歌さん 8点(2004-12-19 00:35:12)(良:1票)
5.イタリア!イタリア!イタリア!地中海と空の青さは言うまでもなく、さりげないシーンのBGMにさえ感じられるイタリア情緒がたまらないです。さえない郵便配達夫のマリオがノーベル賞候補者(1972年に受賞)の詩人ネルーダから詩の書き方を習うなんて非現実的な話なので始めのほうで頭を「おとぎ話モード」に切り替えました。美人をみれば後を追う情熱的な気質と並んで、ルネッサンスやローマ帝国の担い手の末裔としての自負心がこんなむさい兄ちゃんの外国人詩人ネルーダに対する態度にも見え隠れし、ダンテやダヌンツィオが会話に登場する・・・これぞ私がイメージするイタリアなのです。マリオがネルーダ専属の郵便配達夫になった時、自分が始めてネルーダの詩集を手にした時の記憶とダブりました。その詩集はピンク色の表紙で「100 Love Sonnets of Pablo Neruda」という英語とスペイン語の対訳本でした。イタリアと文化的に近接したスペイン語圏の作品だけあって情熱ほとばしる詩がオン・パレード・・・そのピンク色の表紙が私のスペイン語学習を促したようなものでした。だからマリオとネルーダとの関係は私の場合と同じ文芸との出会いを象徴的に描いているのだと思ったのですが、どんでん返し的に話が発展していって面白かったです。「共産主義」がこの作品の一つのキーワードです。情熱的なラテン諸国では学者や政治家など、多くの一流インテリが論文で表しきれないことを詩に託し、そのせいかノーベル賞詩人が目白押しで、詩人は英雄視さえされます。かのダンテも大作「神曲(Divine Comedy)」で教会制度を皮肉った反体制詩人でした。これらを念頭におけば、この作品を単に美しい風景の中で美しい女性を追い回す様を描くものではなく、主演のマッシモ・トロイージの生き様と死に方にも通じるヒロイズムの物語として見ていただけるでしょう。ネルーダは帰国後、新政府の閣僚に抜擢され、亡命中にお世話になった人に手紙を書くどころではなかったのですよ(本当の話)。それにしてもラストは哀しすぎる・・・自責の念にくれるネルーダ(そっくりさん俳優の・・・全くそっくりです)の後姿が本当に哀しい・・・でも哀しい結末でもからりと明るく、情熱はほとばしっても血は出ないのはさすがイタリア・・・なのでしょうか?
かわまりさん 9点(2004-04-22 23:51:32)(良:1票)
4.作品中にも詩が出てくるけど、全体的に詩的でとても美しい映画だった。世の中の物事の真の価値や世界の美しさを教えてくれる。撮影直後に亡くなったマッシモ・トロイージの眼差しがとても深く、美しかった。感動を売りにした映画は多々あるけど、この映画は本当に感動の底が深い。
鉄腕麗人さん [ビデオ(字幕)] 8点(2003-10-14 14:35:55)(良:1票)
3.詩は人生を変える(こともある)。そんな一見陳腐なテーマを生真面目に取り上げた映画。「ニュー・シネマ・パラダイス」が映像的とすれば、こちらは文学的。淡々としつつ、終盤、静かに盛り上がっていく。この流れがすばらしい。そしてユーモアの込められたシーン・台詞の数々が、この流れの中に控え目ながら散りばめられている。同じような時代を扱った「ニュー・シネマ・・・」と比べても、数等お気に入りです。イタリアでは、当時、良くも悪くも政治の季節だったわけですね。それをドラマのネタにしているだけであって、政治的なメッセージがあるわけではないと思います。
山の木屑さん 9点(2003-05-02 18:03:31)(良:1票)
2.この映画を観終わった時、言葉がでなかった。言葉が、表現するということがどんなに素敵かを充分教わったはずなのに、声がでなくて、涙だけがただただ流れ落ちた。マリオの純粋な笑顔、ネルーダの優しさ、青い海、星空、風や命の音、言葉、詩、全てがとても美しくていとおしくて、どうしようもない。主演のマッシモ・トロイージ氏に大きな拍手を贈りたい。私もあなたのようになりたい。命を懸けてでも自分のやりたいことに一生懸命であった、そんなあなたのようになりたい。
カオルさん 10点(2002-06-30 23:07:07)(良:1票)
1.うーん、理屈抜きに好きだなー。作品全体から漂うやるせなさ、渇望感、愛情、どれを取っても最高級。ラストは賛否両論あるだろうが、あの政治性抜きにこの作品は語れないと思う。
McDayさん 9点(2001-02-10 04:40:00)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 127人
平均点数 7.26点
000.00%
100.00%
200.00%
321.57%
464.72%
5129.45%
62418.90%
72116.54%
82922.83%
92116.54%
10129.45%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review4人
2 ストーリー評価 7.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.75点 Review8人
4 音楽評価 8.33点 Review6人
5 感泣評価 7.33点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

1995年 68回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞マッシモ・トロイージ候補(ノミネート) 
監督賞マイケル・ラドフォード候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ルイス・エンリケス・バカロフ受賞 
脚色賞マイケル・ラドフォード候補(ノミネート) 
脚色賞フリオ・スカルペッリ候補(ノミネート) 
脚色賞マッシモ・トロイージ候補(ノミネート) 

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