60.どんな感想を書いていいかもわからないほど、衝撃的な作品。 これが30年以上も前に作られていたこともまたびっくり。 誰にでも勧められるわけではないですが、わたしは大好きです。 |
59.いつ観ても色褪せない作品ですね。こゆのを名作と言うんだと思います。音楽の使い方によってこーも印象がかわるのかと衝撃を受けました。 【かずのすけ】さん 9点(2004-06-18 17:08:11) |
58.いやーきれい。このぐらいが現実なのかも。ビッシ!バッシ!やりたいようにやっても結局、引き戻されるんだ。色彩、構図がきれい、美しくものを映す中で人が動くことで映えてるね。1971年に作られたとは思えない。ファールカップ最高! 【杉下右京】さん 9点(2004-06-02 00:09:48) |
57.キューブリックは美術だけ観てればいいね! 【k】さん 9点(2004-06-01 21:49:09) |
56.かなり衝撃的な作品。いろいろな解釈が可能なようですが、考えてみれば当時はヒッピームーブメントなんかの名残で自由、自由ってみんながはやし立ててた時代だと思うんですよね。自由がどんどん拡張していっていた時代。当時のストーンズのライヴなんか見ると男の観客が殴りあったりとかラリッた?女の人が突然服を脱ぎだしたりとかして、かなりやりたい放題です。他者危害の原則が崩れかけてた時代だと思うんです。制限のない自由。自分がしたいことを好きなだけやるのが本当の自由だ。そういうふうに考えるとアレックスってまさに自由の体現者だとも思えてくるんです。結局アレックスをかっこいいと思う人と最低と思う人がいるのはこの制限のない自由に対する憧れとそれによって引き起こされる無法状態への嫌悪が原因だと思います。アレックスだけが最後まで自由な悪人であり、ほかは不自由な偽善者。しかし、アレックスのいる世界は暴力的な無法地帯で、偽善者たちは不自由ながらも秩序のある世界に住んでいるんです。 |
55.とても平凡な映画・・・というのは冗談で、すっごい斬新でした!なにがって、あの当時の近未来図の表現の仕方です。センス、バツグンでしたー!!とがってるぜ。あのラストも何々?って感じだったけど、何回かみて、わかりました。ん~映像の力はすごいですねー。おばさんが、鼻を突かれた所がすごく痛そうで・・かわいそうかな。あれじゃ、どんなおばさんでも、へこむって!!ほんとに痛そう・・・ |
54.いや~、これはマジでやばいっス。 全てにおいて危険だワ。ホント。しかも最高にカッコいいのがヤバイ。大嫌いだけど大好きな・・・、そんな映画。 【ヒックス111】さん 9点(2004-03-26 04:05:40) |
53.「個人の自由」vs「社会による管理」という図式は、M・フーコーの「パノプティコン」やチャップリンの『モダンタイムス』、オーウェルの『1984』などを列挙するまでもなく、それこそ腐るほど繰り返し論じられてきたこと。もっとさかのぼれば、厳格な戒律が形式化したユダヤ教に対して内面の「愛」を主張したキリスト教や、あるいは、行動規範の形骸化したカトリックに対して信仰を機軸としてこれを批判したプロテスタントのごとく――果たして個人が人間たりうるのは、外部からの規範によるものなのか、はたまた内面の自律なのか、という有史以来の大問題に直結します。犯罪をテーマに考えても、本作で描かれている通り両極に収斂します。すなわち、外部からの「治療」を施してまでも犯罪を根絶すべきという立場と、犯罪を犯すことは個人の自由の範疇であり個々の良心の問題であるという立場と(ちなみに、精神障害者に対する「ロボトミー」は前者の変奏でしょう)。いうまでもなく、近代立憲主義の立場からは、公権力による強制は外面的行為にのみ限定されるべきであり(令状に基づく身体拘束や、刑の執行など)、内面への介入は断じて許されてはならない、という結論に達します。犯罪を取り締まる(=外部的行為への規制)ことはOKだけれども、内面にまで踏み込んで権力の指向する方向へ心を操作することは厳禁だと(矯正刑は最低限度にとどめる)。人間性は、善と悪の間を揺れ動くもの。善は悪の裏返しであり、悪がなければ善もありえない。根っからの悪人などいないし、完全無欠の善人も存在しない。醜い悪を憎悪するからこそ、崇高な善を希求する。しかし、その一方で、あからさまな善に唾しながら、悪の背徳に魅せられる――人間というものの複雑さを改めて考えさせられます。もっとも、成人後の私自身は、万引き程度の悪すらできない小心者ですけど。(笑) 【アイアン・バタフライ】さん 9点(2004-03-07 10:22:36) (良:1票)(笑:1票) |
52.初っ端からのあの異様な雰囲気は、現実からの孤立した雰囲気というか、別世界。女性の乳房をあしらったPOPなオブジェや、あの白い作業着(?)にシルクハット&ステッキの奇妙なスタイル、一見そのイメージとミスマッチに思えるクラシックなサウンド…etc、全てに斬新な試みが備わっていて全てに統一感が存在する、これが30年も前の映画なのかと驚いたと同時にそれこそ衝撃。ヴィジュアルがないとこの映画ってきっと成り立たない。もちろん、バイオレンス&レイプシーンも衝撃的だったが、見慣れているといえば見慣れている(?)が、私がこんなにもヴィジュアルから入った映画はおそらく初めて。 |
51.一度観たら生涯忘れられないぐらい、強烈なインパクトのある映画です。原作を極力尊重しつつ、キューブリックの意図が透けて見える作品に仕上がっています。ロシア語を交えた字幕も、独特の妙味を出しています。これ以上スタイリッシュな映画を私は知りません。 【K】さん 9点(2004-02-06 23:38:43) |
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50.溢れ出る音楽、溢れ出る色彩、溢れ出る造語新語の数々、そして溢れ出る暴力。目をそむけながらも、目を離せなくなる。「これが人間だろ?」と語り掛けられ、「違う!」とは否定しきれない。映像と音楽のマジックが、見るものに鋭く突き刺さるキューブリックの独壇場。道徳心や宗教心、そこまで大げさでなくても、いわゆる公共心というものは、人間の社会をスムーズに機能させる潤滑油。だからアレックスが受けた治療は、潤滑油が足りなくて軋みをあげる部品に"油を差す"ということ。そしてそれは、実は我々が幼い頃から受けてきた「教育」をデフォルメしたものでもある。一体、我々とアレックスの間にどんな違いがあるというのか? 盗んではならない、殴ってはならない、レイプしてはならない・・・その感情はどこから来たのか? 生れ落ちてから日々、油を差されてきたからではないのか? アレックスだけではない、我々こそが「時計じかけのオレンジ」なのだ。観客としての高みにいることを許さない、極上かつ破格の映画。 【眠い悪魔】さん 9点(2004-01-27 18:03:53) |
49.キューブリックは難しい。この作品の背景も意図もよく分からない。とても素人考えな解釈だけれど、オレンジは有機的で不安定で腐敗しやすいもの、つまりは人間と暴力のメタファーで、時計は無機的で硬質で正確なもの、つまりは規律や規範や管理や束縛のそれなのだろうか、と思った。時計を仕掛けられたオレンジ。その無理なコントロールはいつしか両者に破綻をもたらす。時計はオレンジの酸で侵食され、オレンジは静かに腐って行く。そう見受けた。この作品には、その「オレンジ」にも「時計」にも凶悪で不愉快なほどの暴力を感じる。キューブリックの確信犯的な企み、高尚で硬質で無機的な「キューブリックの暴力」。計算された暴力、キューブリックの私室の中の整頓された暴力。その部屋の椅子に座り、1人ほくそ笑んでこっちを見ている彼の姿が浮かぶようだ。とことん観客を高みから見下ろす監督だと思う。あと、全くの蛇足だけれど、ある友人が、私が下睫毛にもマスカラをバリバリに塗っているのを見る度にこの作品を思い出すらしい。確かにあのアレックスの目元は印象的。 【ひのと】さん 9点(2004-01-24 15:01:39) (良:4票) |
48.自分の嫌いなジャンルはバイオレンスであって、幸せ家族や、女、子供、そして老人と、全くの他人に危害を加え、自分さえよけりゃそれでいいのかって感覚で見せつけられる暴力シーン。これが大嫌ッいな訳でして。これって、冒頭いきなり3連チャンをやらかしてくれましたよね。 なので、通常ならば、当然そこで怒りに変わってアウトなのですが、なんやこの惹きつけられる魅力って・・・(音楽だ!そして、マルコムだ!)・・・・・→そして最後にこの作品はどうだったのかと・・・・・・・ ※最高でした。どこが?ってのは説明できません。マルコムの演技の素晴らしさにに惹かれたってのもひとつはありますが、なぜ?って説明は要らぬでしょう。。なんか凄い映画を見てしまったって気分です。後引きます。上手くまとめきれません。 そして最後にひとつ思う事、これって見るひとによっては、0点か10点ではないんですか? って自分は中途半端に9点なんですが ^^; 【3737】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-01-13 14:20:42) (良:1票) |
47.レンタルビデヲのパッケージを見て、ホラーかと思って見たら違いました(アホ。オープニングから、画が滅茶苦茶格好良くて、釘付けになりました。計算し尽くされてるもの。セリフが全然聞き取れなくて、字幕も意味分からない単語が並んでて、でもそれがまた格好良い。とにかく最初から最後まで、場面ごとの画が格好良い。凄く、惹かれました。見入ってしまいました。これは、アートだと思います。ストーリーは、ある意味ありがち。ただ、見終わった後、今私はこれを見て何を思えば正常なんだろうかって、考えてしまいました。暴力を見て嫌悪感を覚える私と、興奮する私と、どっちが本当の私なのか。どっちが本当ってものではないかもしれないけど、多分嫌悪感を覚える私は後天的な私で、興奮する感情は先天的なものなんじゃないかと思いました。 【M・M】さん 9点(2004-01-06 17:32:42) |
46.非常にシニカルでポップな作品。 ・・・と書くと誤解を招いてしまいそうだが(汗)それが率直な感想。 取り寄せられているものは暴力やレイプシーンやら、思わず目を伏せてしまいたくなる様な映写ばかりであり、正義を掲げればアレックス同様「吐き気がする」作品なのだろう。 しかし、これは真実なのである。偽りでも何でもない世界が所々に存在している。きっと「人間はとても醜い生き物だ!」とか「善人になろう!」とか、そんなテーマ性を持たない映画である事は確かだ。だからこそ、理屈では説明しきれない自分自身の「感覚」で観る作品だと思う。
私はこの作品に出逢えて良かった。やっぱりキューブリックは好きだなあ。 【めい】さん 9点(2003-12-25 13:22:50) |
45.私が生まれる前の映画だったとは、、、このサイトで初めて知りましたわ。。それぐらい古さを感じない。。初めて観た時は今から約10年も前になります。当時はまだまだ理解できず目の前に映し出された映像とセリフからうけたストーリをただただ追っていただけだったのに・・・最近また見てみたら全然印象が違う!そんなお得な映画ばかり撮ってしまうキューブリックに生き返って欲しい・・・ 【viva】さん 9点(2003-12-04 15:06:40) |
44.何度となく観ていますが、飽きることが無いです。観るたびに考えさせられます。スタンリーの才能がいたるところにトッピングされていて観るものを惹きつける。 しかし自分の子供にはああなってほしくない・・。そして関わってほしくない。アレックス万歳です。9点贈呈 【涙練】さん 9点(2003-11-21 05:34:43) |
43.今更ながら初めて観ましたが(あ~これは別格だなあ)と感じた映画。感動するストーリーでもなく、むしろ後味の悪い映画の類であろうに観終わった後、何故かもう一度観たくなってしまった(実際、2回目を観たのでこんな時間になってしまった。早く寝なくては・・・)。映像美や雰囲気等は非常に好みかも。これが自分の産まれる前に作られたなんて本当に驚き。 【きすけ】さん 9点(2003-11-19 02:19:34) |
42.30年前にこれだでインパクトをもった作品が作れるわけだ。 とてつもないインパルスを感じる作品。 狂気 エロス 攻撃 どれをとっても今の作品が越えられない 何かがある。それは脅威としかいいようがない。 【とま】さん 9点(2003-11-18 19:41:35) |
41.皮肉の効いたストーリーやキューブリックらしい芸術品のような美しい映像、そしてマルコム・マクダウェルの演技など、これが30年以上も前の映画だとは信じられないくらい素晴らしい。 |