7.前半は主な登場人物と馬の過去のいきさつや人物像が説明調で描かれるので淡々と進み、ドラマ性には欠ける。しかもそれぞれ入り乱れて、かつ時代背景も織り込んであるので少々退屈するかもしれない。でもこれはそれぞれが過去に悲しみや傷を抱え、決して恵まれたものではなかったことを理解するためには欠かせない。これら浮沈の展開は時代背景とも巧みにリンクさせて描かれている。後半はこれをベースに一気に盛り上がる。迫力あるレースシーンは臨場感にあふれ美しい。下積みの苦労人が一斉に花開くような爽快感は気持ちが良く感動的。この作りは抑えていた走りに一気にラストスパートをかけるレースに重なって見える。騎手のトビー、調教師のクリス、アナウンサーのメイシーとそれぞれが良かったが個人的に一番好きなのはJ・ブリッジスの馬主。自らも傷を持ちながら恵まれないそれぞれを優しく包むという、慈愛に満ちた大きな人物像が魅力的だった。レースシーンの見ごたえがあるのでこれはスクリーンで見たほうがいい。8点にしようかと迷う作品。 【キリコ】さん 7点(2004-01-30 20:45:51) (良:1票) |
6.ロマン派馬券師の私にはドツボでした。前半1時間は確かに要りませんね、CUTすれば+2あげても良い。レースの迫力が素晴らしかった、ピムリコスペシャルはオグリコールが聞こえ、サンタアニタHではテイオーコールが聞こえました。ただウォーアドミラルが迫力無さ過ぎ、シットリ濡れたような黒鹿毛でないと強そうに見えない、昨年の有馬のシンボリクリスエスのような馬体であって欲しかった。ピムリコスペシャルでジョッキーの乗り代わりがあったように描かれてるが、実際はその以前からウルフが騎乗しているし、ラストのサンタアニタH以前に復帰したポラードが騎乗してるんだよね。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2004-01-30 15:28:07) (良:1票) |
5.競馬も馬のことも知らない私にとって、この映画の評判だけが観に行こうと決意させたモチベーションだったのですが、期待しすぎて気負っていったようです。前半の大恐慌時代がやってくるまでのエピソードは、ナレーションでもよかっただろうし、前半部分でのセリフや状況説明が少なすぎなんじゃないかなと思いました。その結果として、前半はレイトショー特有の眠気と闘いながら、時に腕時計に目を落としと全然映画に集中できず、結局中途半端に冷めた目で最後まで見てしまいました。もし自分が競馬好きだったら奈良と思いましたが、競馬好きが観ると感動する映画というのは、映画として言わせてもらえば名作たるにはまだまだ及ばないと思います。 【もっちー】さん 5点(2004-01-30 00:40:30) (良:1票) |
4.物語のスケールが大きすぎるので、どうしてもストーリーが大雑把になってしまっている。日本のオグリキャップやトウカイテイオー(競馬知らない人ゴメンナサイ)の映画を作るのだって個人的には5時間くらい欲しいのに世紀の名馬の物語に2時間半ではやはり短すぎると正直感じた(これ以上長いと映画として成り立たないが)。まあ、それでも競馬の素晴らしさ、馬に携わる人間のドラマは競馬を知らない人でもきっと伝わるはずだし、これをきっかけに競馬に興味をもってくれる人が少しでも増えてくれれば映画としては大成功ではないかと思います。映像や出演者の演技(実際の騎手も出てました)等も良かったんじゃないでしょうか。あとはこの先、シービスケット以上に人々を勇気付け、感動させてくれるような名馬の登場を待ちたいと思います。そして、そのドラマの一立会人になれることを・・・。 【なったん】さん 7点(2004-01-25 22:26:41) (良:1票) |
3.感動作を期待して、娘と一緒に出かけたんだけどかなり期待外れだった。アカデミー賞の最有力候補の歌い文句につられて期待し過ぎたのかもしれないけど、もうすこし濃い味付けで、個々のエピソードを強調できたのでは?と思う。これでは素材が台なしではないかと。 馬にどこまで感情移入ができるかという事がひとつのポイントなのかもしれないけど、どこもかしこも描き方が遠慮がちで中途半端に次のエピソードへ流れて行き、結果としてビデオで十分な佳作で終わってしまった。 残念です。 【うこっけい】さん 5点(2004-01-25 17:44:36) (良:1票) |
2.実話だし、泣けると聞いていたので結構楽しみにしてたのだけど、時間配分間違ってる感じですね。前半30分位とにかく退屈で退屈でこのまま最後まで行ったらどうしよう?と思って我慢して見ていました。せっかく我慢した30分ですが、あんまり説明になってないと言うか後で生きて来ないのでもっと簡単にしてくれた方がよかったも。レースとか東の馬主とのかけあい?は面白かったですが、それだけかな。試写会でよかったかも、と思えた映画でした。レンタルだったら最初でくじけていたかも。でも、馬は可愛い。 【あかりん☆】さん 4点(2004-01-19 02:55:01) (良:1票) |
1.大恐慌時代、深く傷ついた三人の男達が一頭の競走馬と共に再生を果たすまでを描いた実話の映画化。感動的なストーリーらしいのですが、私は映画自体には非常に不満を持ちました。前半は三人の主人公を等しく描き、且つ背景をナレーションで説明する構成になってるのに、最後はジョッキーの一人称視点で心情が語られて映画が終わるので、鑑賞直後の印象は凄くちぐはぐなものでした。競馬シーン自体ももう少し迫力ある演出をして欲しかったと思います。本作で特筆すべきはジョッキーを演じたトビー・マグワイアでしょうか。これまで昼行灯の様な役柄ばかりでしたが、贅肉を殺ぎ落とし鋭い顔つきになって激情型のジョッキーを熱演しています。もしかしたらアカデミー賞にノミネートされるかもしれません、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2003-11-02 03:52:32) (良:1票) |