4.遥か昔、週末の深夜の娯楽としてテレビで映画が放送されていた頃に観たものを思い出してのレビューなのですが、まぎれもない秀作映画です。作り手が何を描き表現したかったかは受け手の感じ方次第でしょうけれど、【人間】そのものへの警告と受け取りました。自分の命以外はオモチャ同然に踏みにじる事件が増加する昨今こそ、誰もがこの作品を観て欲しいものです。人間の業があまりにも鮮明に描かれている恐ろしい作品です。結婚を意識している人。子供を作れる立場の人。是非ごらんになってください。 【役者の魂】さん [地上波(邦画)] 10点(2015-06-14 14:12:29) |
3.《ネタバレ》 ただでさえ涙腺が弱い私。安易に涙するのはどうも安っぽくなると思い必死で我慢したものの、あえなく沈没。瀑布のように涙腺が決壊。
私が泣いたのは「子供」の観るに耐えない不憫さや、「大人」の鬼畜と称されるまでの「エゴ」に対する怒り等よりも、ラストに「父親」の懺悔する余地があった奇跡みたいな瞬間である。
現在も「鬼畜」と呼ぶべき犯罪者が、凶悪で、無慈悲で、時には理解の範疇を容易に超越していくような事件を起こし世間を賑わす。 当然、こんな犯罪が未然であるに越したことは無いし、起こってくれるなと祈りたくも、ある。 それと同じくらいに、彼ら「鬼畜」にも身を裂くような懺悔で一杯になるような瞬間があらんことをひたすら祈りたい。
そう祈らずにはいられなくなる作品。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-06-26 12:58:40) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 小学生のときに初めて観て、映画を観て泣くことがあるということを教えられた作品です。親が子供をひとりずつ「消していく」という行為が本当に恐ろしかった。真夏のいらだつような暑さの描写が、爆発寸前の狂気をより一層効果的にみせています。赤ん坊の上に被さったビニールシート(でしたっけ?)を取らないで、冷ややかに見つめる岩下志麻が忘れられません。子役達がまた上手ですよね。ラストで警官に「君のおとうさんだね?」って聞かれて、男の子が「おとうちゃんじゃないやい」っていうシーン、言葉通りの意味なのか、それともかばっているのか、ものすごく考えさせられました。どちらにとっても、泣けて泣けて仕方ないわけなのですが…。蟹江敬三が緒方拳に「あんたがしっかりしなきゃ子供が可哀相だろう」っていうシーンだけが、唯一この映画でまともな大人がでてくるところっていうのも、主役の3人の鬼畜ぶりを際立たせていますね。東京50km圏道路地図さんが書かれていますが、私も東京タワーを見るたびにいなくなってしまった女の子のことを思い出してしまいます。 【へっぽこ】さん 10点(2004-03-23 14:50:17) (良:2票) |
1.ラストの親子のシーンは、自分が見た日本映画の中で最も印象に残るものである。高校生の時以来何度見ても泣けて、泣けて、泣けて・・・映画を見て涙した唯一の作品。 |