5.《ネタバレ》 あたたかな家族の描き方で子ども達が力強く躍動する「運動靴と赤い金魚」のマジディ監督作。 前半は良かったのですが・・・。力強く生きる盲目の少年と優しいおばあちゃんと姉、可愛い妹。イラン映画といえば乾いた風景のイメージが強いですが、緑豊かな森と花が咲きほこる草原、水量の豊かな川が流れている本作の一家が住む土地の風景が綺麗でした。
しかし後半は厳しい作品でしたね。少年が同じ境遇にある木工職人の元に預けられるのですが、ここで少年が厳しい境遇を乗り越え新たな生きる希望を見出す等の特筆すべき展開は無く、結末もどう解釈すべきでしょうか。こういう場合僕はいい方に解釈したいのですが、そうではないんですよね。
父も息子もそれぞれの神への思いが挿入されていますが、イスラムの世界では神は絶対的な存在というイメージがあっただけに、特に父が神に対し思いを爆発させるところは意外に感じられました。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-07-15 15:06:00) |
4.《ネタバレ》 実は僕はあのラストの意味がよく分からなかった。生き返ったのか、神に召されたのか?でもあのお父さんが再婚の事で嫌らしい人間になってたことに気づいたのは良かったですね。妹の女の子たちが可愛すぎ。さぞかし、綺麗な奥さんだったんでしょうね。そこが納得いかない。あと、川に投げ出された馬さんは、どうなったんでしょう?撮影の時はどうしたんだろう? 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-03-12 21:52:22) |
3.《ネタバレ》 同じイランの監督でも、盲目の少年の「聴覚」に視点を置いたのが「サイレンス」なら、本作はあくまでも「視覚」にこだわる。それを端的に表しているのが、全くイメージしていなかったイランという国の田園風景の美しさ。溢れる光、色とりどりの花々、瑞々しい緑…。主人公の少年が決して見ることの出来ないそんな自然の美しさを、映画はこれ見よがしに、そして残酷に映し出す。美を創造したのも神ならば、それを取り上げたのも神。ラストの奇跡も救いにはならず、あの世でしか報われない少年が悲しく、この世の無情が切ない。「運動靴と赤い金魚」同様、何故この作品にノスタルジーを感じるのかと言えば、これまたほんの数十年前までの日本の姿だからです。私は少し瞽女さんを思い出しました、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-26 00:01:26) (良:1票) |
2.素人さんが演じていただけに、かなりリアリティを感じました。神の存在を感じさせるラストも自分的には良かったです。ただ、中盤で少し「緩んだ」雰囲気があったのが惜しかった。 【wood】さん 6点(2003-11-30 15:08:56) |
1.監督は映画作製にあたり1年間盲学校に取材を続けただけあって盲の子供を取り巻く問題がリアル、どこの国もそうそう変わらないというのが解る。濁流のシーンなど迫力があるし主人公の男の子も良いだけにお涙頂戴のラストはいただけない。賞を意識しすぎ。 【ジェリービーン】さん 6点(2003-02-17 02:27:48) |