5.少年の母親が冒頭でインパクトのある登場をしてくれるも、いまいち物語に絡まず残念。体力的時間的に実質子育てに関与しない夫、それゆえの苛立ちや慌しさが実に自然に表現されていて作中で最も魅力的な人物造形ができていた。一方の父親も、けして好き勝手遊び歩くような人物ではなく、むしろアメリカの良き父親像ともいえる、子供を愛し家族を守る強き父でありながら、コンプレックスを抱え、誰もが持ち得る弱さを抱え、誰もが持ち得る不寛容さを抱えるといったリアルな人物像を見せる。この両親の造形の人間臭さからしてみれば、子供も含めた他の登場人物がどうにも出来すぎ感が否めない。宗教の矛盾という一部からはタブー視されそうな問題を子供の無邪気な疑問という受け入れやすい方法で提示しているため、作品全体は常にアットホームな雰囲気を維持するのだが、宗教の矛盾を提示しているフリをして実は大人の言い分の矛盾を指摘する映画なんだと思う。ただ、それにしては宗教が絡みすぎ、もし宗教の矛盾をを前面に出したいのならもっと奥のほうに踏み込んだものにしてほしい気がする。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-12-12 14:33:36) |
4.あともうちょっと掘り下げればいいのに、というところで停まるあたりが、やはりデリケートな題材を扱った映画故か。子供が大人に無理やり言わされてる感ありありながら、最後の場面など、日本人でも理解できるもんだな、と思わせられる場面もあった 【永遠】さん 5点(2004-10-28 22:23:22) |
3.宗教ばかりはなんともいえませんね~・・・難しい。 【リーム555】さん 5点(2004-09-02 11:49:22) |
2.大人が信じていることはすべて正しいことじゃない。宗教・人種・その他諸々。まさにその通りですね。でも、それだけしか伝わってこなかった。 【T橋.COM】さん 5点(2004-04-18 01:42:37) |
1.《ネタバレ》 昨年の公開作品で、私がとても注目していた作品。一般公募で一千何百本かのシナリオの中から選ばれたと大きく宣伝していた。けれど、実際映画を観て、他のシナリオを蹴落として選ばれた作品が、宗教と白血病の話だったことにガックリ肩を落とした。白血病に関しては、殆ど描かれていなかったため、彼が「死」を迎えたときも現実味がなく、涙も出てこなかった。結局何をいいたかったんだろう。信仰心が薄い私には、特に何も感じられなかった。 【もちもちば】さん 5点(2004-02-21 21:14:19) |