14.《ネタバレ》 純粋な娯楽として大いに楽しめる傑作サスペンス。
ヘップヴァーンのサスペンスと言えば「暗くなるまで待って」も面白いのだが、やっぱり「シャレード」の方が楽しくて好きだったりする。
なにしろ「北北西に進路を取れ」のケイリー・グラントのコミカルなキャラクターが楽しい。
ヘプヴァーンとグラントのやり取りは本当に飽きない。
疑心暗鬼が薄れたり高まったりの繰り返しもドラマを盛り立てる。
地味にジェームズ・コバーンまで出ているのも忘れがたい(当たり前だけど若っけえ)。
冒頭からセンスの塊のようなオシャレなオープニング、ヘップヴァーンの颯爽とした登場シーン。神オープニング。
今回のヘップヴァーンは色っぽいなあ。
オレンジを取るエロイ「ゲーム」で見せる艶めかしさ、パジャマ姿で髪を後ろに結ぶヘップヴァーンの可愛さ。
ストーリーは真犯人をめぐって様々な関連人物が登場するが、一人、また一人と消えていき最も信頼していた男にも裏切られるような展開はハラハラドキドキだ。
でもドーネンのユーモアに溢れた演出であまり殺伐とした空気はない。
なのに一切ダレる事なく楽しんでしまった。
ラストの劇場におけるクライマックスも面白いアイデア。