3.《ネタバレ》 前半、トムはどんな状況においても完全無欠にひたすらさわやかで、パニくるキャメロンを安心させようとするのに、状況はどんどんエスカレートしていく。後半はヒーローに対して絶対の信頼を持ってしまったキャメロンが悪乗りして、必ず助けにきてくれるはずのトムを危険にさらしつつも、トムは全くひるまずにあくまでもスマートにそれに応えていく。過去のトラウマやら、葛藤やらといったものは何も出てこないし、主人公には弱点の一つもなく、悪者はずっと悪者で、サスペンス的な展開は何もない。こうしたラブコメの味付けのためだけにアクションシーンが使われるというのは新鮮だったし、エンディングも気が利いていた。まさにこの二人の魅力を最大限に生かした映画。