2.《ネタバレ》 佐津川愛美を大事に丁寧に可愛く可愛く、これでもかってほどにカワイク撮った末に、最後にボコボコ 使い捨て。
嫌な気分にさせられるシーンなんですが、この監督作品に鼻血は付きものなんでそこは想定内だったということにしておこう。
(とは言っても、鼻血どころの騒ぎじゃないですが)
ただ森田剛の残虐性はとても凄まじく、吉田恵輔作品どうしちゃったの
なんでこんなブラックホラーな世界と 前半、濱田岳たちが作り上げたプスッとコメディなラブロマンスなファンタジーワールドをくっつけちゃってしまったの という奇妙な気持ちにさせられる。
ただし、そこは大人コミック発祥の原作に従っての事だと思われますので 原作がそうであったのならばそれは致し方ないコト。
ならばというか、前半コミカルに、そして後半、中途半端にすることなくブラックに割り切った切り替えが素晴らしかったというか それもこれも濱田岳から森田剛への見えない所での主役交替の引き継ぎが上手く出来ていたからなんだなと思えます。開始45分を過ぎた頃に不意に不気味に現れたタイトル挿入がその象徴です。
しかし、意外だったのは ジャニーズ在籍中の彼がよくもこんな役を引き受け、また見事にやりきってくれたもんだね そこは素直に恐れ入りました。
そしてさすがの吉田恵輔監督、濱田岳と佐津川愛美のミニマムカップルのお取り扱いがとてもお上手でした。出来れば彼らの初々しくも生々しい恋愛発展途上をずっと見ていたかったという思いがすごく残ってしまいます。