7.《ネタバレ》 アレン扮する何処にでもいるような40 男の恋愛とも言えないような自分勝手でありながらも毛色の異なる複数の女性とのかかわりを上手く切り抜けているようで、実際には振り回されているのに、自分の好きな物を次々テレコに吹き込んでいたら自然とトレイシーの名が!ラスト娘ほど年の離れたその少女の、純粋な愛にやっと気づき夢中で走って会いに行く。 その気持ちよくわかります。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-06-20 16:13:49) |
6.《ネタバレ》 maturity の話でした。頭がいい男。見ている者に、頭がいいって素敵なんだ、と思わせていく。なんだか、金があって、女性にもてるもんね。まぁ、憎らしいねぇって。でも、最後の最後で、maturity という意味で、彼の真性がどうであったかを見るものに教える。お嬢さんの方が大人でした。ここで、見ている者は、ああ、自分が駄目人間なんで、知性の鎧を着るんだな? それが都会の人なんだ、マンハッタンなのだ、と思ってしまう。そこまでインテリ卑下するか、とも思うけど、悲劇にしたいのね。で、それでも、主人公はマンハッタンを愛す。そして、その思いが冒頭のナレーションにつながる。ガーシュインの音楽が支持する。そう、悲劇的失敗者だって思えないんですよ、逆に、その悲劇にあこがれるから人間って不思議で、あこがれるようにさせる映画だから、すごいんですね、これ。 【K-Young】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-01-17 22:21:47) |
5.イヤミなくらいシャレた大人の恋愛映画。クラシカルな音楽からNYの風景まで、ウディ・アレンの美学が指先まで浸透している。どうしようもない現実にあきらめるラストの多いこの監督の映画にしては、珍しく希望が見えるラスト。教訓としては、やたら理屈ばっかり述べるくせに不倫という理屈に合わない行為をしている女は、やはり幼児的な依存心を持ち続けていて信用できないなと。 【ラーション】さん 9点(2004-03-17 01:30:36) |
4.この作品はファンが多いでしょう。当然アカデミー賞受賞作のアニー・ホールの方が知名度が高いし、私もおもしろいと思うが、アレンのファンならこちらを選ぶと思う。この作品の最大の美点は都会性。2番目は少女に慰められてしまうという、男性が持つ脆弱性にあると思う。 【ももんが】さん 9点(2003-05-31 22:46:48) |
3.<<ネタバレあり>>アレンお得意の、ほろ苦系恋愛モノの中でもNo1の作品!最後までクールな大人の恋物語かと思っていたら・・・最後は走ったね~そして18歳の彼女に「少しは人を信じなきゃ」と諭されてしまうところは、アレンらしくて好きです。随所に出てくるモノクロのNYの画も素敵です。 【クロマス】さん 9点(2002-12-12 00:03:21) |
2.モノクロのニューヨークとガーシュインの音楽が美しく、ウディ・アレンのニューヨークに対する愛情に満ちあふれた作品。インテリの編集者であるダイアン・キートンに「人間の身体のなかで脳は過大評価されている。本当に大事なモノは違った形で自分の中に入ってくるんだよ。カタチの醜さは我慢しなくちゃ。」と言うシーンが印象的。 【黒猫クロマティ】さん 9点(2002-06-27 14:30:55) |
1.ウッディアレンらしく、ところどころ鋭く、粋な言葉がちりばめられた佳作だと思います。以下抜粋「なにをやっているんだ?」「脚本のノベライゼーションよ。」「そんな才能の浪費はやめろ。フイクションはどうだ」この一連のやりとりには、なにも産みださないえせインテリへのウッディアレンらしい永遠のクリエーターとしての皮肉がこめられていると思う。将来、何かを産み出そうとしている人はぜひ一度見ておくべき作品だと思います。 【ちずぺ】さん 9点(2001-09-14 23:33:44) |