69.《ネタバレ》 メル・ギブソンの最高傑作は文句なしにこの「ブレイブ・ハート」。
史劇映画の傑作「スパルタカス」を思い出すような作品だ。
スコットランド独立のために戦った戦士たちを描く壮大な伝記映画。
冒頭は主人公ウィリアム・ウォレスの幼少時から始まる。
首吊り、家族の死・・・死してなお語りかける魂、ウォレスの運命と覚悟がここで決まる。
成長したウォレスは旅に出る。旅先で会得したフランス語は身を助ける。
岩投げはデカくなくても、急所を狙えば勝てる。
「“ココ(頭)”が大事だ」
頭脳と急所の二重の意味。
ウォレスは許されぬ恋を選ぶが、ソレはすぐさま悲劇へと繋がってしまう。
怒りと復讐心を力に変えた戦闘はド迫力だ。
手にした勝利、だが愛する者はもういない・・・生傷と心の傷は酒と共に流す。
勢いにのって次々と城を落としていく様子は血が騒ぐ。
イングランドVSスコットランドの死闘は軍VS軍のぶつかり合いへ。
チ●コの次はケツへのダイレクトアタック(弓矢)。本当にケツを刺されている馬鹿がいやがる!
敵の騎兵を槍で潰すシーンの爽快さといったら!
うなるバスターソード、挟撃、連戦連勝。
「俺がいる限り征服はさせないっ!!」
敵もえげつない。アイルランド人を盾に来るが、そこで戦わず意気投合してしまう。何と言う人選ミス。
それでも乱戦の最中味方ごと撃ちやがる。
そして罪を感じる者が見る“夢”。ある者は正夢に。
負けても少数精鋭となってゲリラ戦で最後まで諦めない不屈さ。
しかし待ち受ける罠、それでもウォレスは諦めず最期までスコットランドの自由を叫んで戦いぬいた・・・。
ウォレスの意思は総てのスコットランド戦士たちが受け継いでいく。