1.《ネタバレ》 「映像と音はすごかった。でも内容、脚本は?」
という感想もいろいろ見た。
たしかに不条理さはいっぱいある。
たとえば、
Uってみんなそこで何してるの?ドラクエみたいなバトル?デート?ゲーム?
あんなちゃちいイヤホンみたいなもんで体験できるようなもん!?
Uに入ってる間、現実の鈴はどうなってるの??
そして引っ込み思案の鈴がUに入るやいなや見事に歌えるようになり、不自然なくらい大勢を一気に魅了。
友達はコンピュータ操るスーパーガール。
竜はどんな悪いことしたの?
サイコパスみたいな父親のもとへ一人で特攻。下手したら殺されるかもしれないのにまわりの大人は誰も止めない。
おさななじみは実は自分のこと好きだった。
これ、都合のいいように展開する細田監督の脚本のダメダメさと指摘する人もいる。
でもね、一夜明けたら違うような気がしてきました。
これって細田版「美女と野獣」じゃない。
細田版「ねじ式」じゃないのだろうか。
すべてが少女の見た夢。少女の妄想。
そう気づくと、あらゆる不条理さが一気に晴れました。
いや、晴れたどころか。これって近年まれにみる大傑作じゃないのか。
自分もこんな夢を何度も見た。
自分に都合いいように展開していく夢を。
みなさんも鈴が見た夢を覗きに行ってください。感動します。